脳力開発166号/理念の時代を生きる166号

脳力開発166号 ・新・階級闘争論・門田隆将 

理念実践会のテキストを今回とりあげる。先月お話ししたポリテイカル・コレクトネスに関する問題を取り上げる。アメリカも日本も民主主義国家の世界的傾向は少数部分の問題を政治問題とする傾向が著しい。むしろ目立つ部分は少数で、目立たない部分が多数であるにも関わらず取り上げだした傾向がある。多数決を重視すること決めたのが民主主義の原理だ。しかし近年はこの少数部分が政争の話題となっている。

共産党は日本のみならず非合法団体と見なされ、いま共産主義を標榜する国家は中国と北朝鮮二国だ。中国は全体主義国家として民主主義国家から横暴を指摘されるがコロナ外交戦狼外交を続けている。

★今回新階級闘争論を取り上げ、日本が見事に侵略されつつある現実を冷静に見たい。

■はじめに  小路口氏

  • 「新・階級闘争」とは、かつての巨大な「階級」同士の闘いとはまったく様相を異にする。明確な搾取する側の「資本家」と、搾取される側の「労働者」のように位置づけられた闘いではない。それは、性別、収入、人種、性的指向、職業、価値観等々、人間の持っているあらゆる「差異」を強調して作り上げられた、本来は存在しない「階級」「階層」によるものだ。3-4
  • ポイントは、その「差異」の中で大衆に、自分は「差別を受けている」、あるいは「平等が侵されている側」という“被害者意識”を植え付けることができるか否かにある。つまり、「差別する側」と「差別される側」の二つの階層を概念上、つくり上げたうえで、大衆をそれぞれのジャンルの“被害者に持っていく”のである。4
  • ソ連崩壊後も、共産党一党独裁政権の中華人民共和国は生き抜いた。国家管理の下、自由経済を取り入れて、当初は安い労働力で世界と低価格による競争を行い、次第に外国の資本と技術を盗んだり、取り込んだりしながら、一党独裁政権下の経済成長という「奇跡」を実現したのである。7
  • 巷間(こうかん)、「左翼」と呼ばれる人々にとっては、中国の存在は一種、心の支えでもあっただろう。彼らはあらゆることを政権叩きの材料にし、いつの日か国家転覆を果たすのが目標だ。その手段が新しい「階級闘争」にほかならない。左翼は脈々と生き続け、新たな戦い方を考え、練り上げ、工夫し、創出しつづけているのである。7

■序章 メディアリンチ 吊るし上げ時代 濱田氏

  1. 今回の場合、森氏と東京五輪に打撃を与え、できれば中止に追い込み、選挙で自民党を敗北させ、菅義偉首相を政権から引きずり降ろすことが目的である。朝日の記事はすべて「そこ」に向かっており、事実は都合よく変えられるわけである。 P21
  2. 日本のマスコミは、朝日を筆頭に「事実」は関係ない。メディアリンチで徹底的に吊し上げ、架空の事柄によってその人物を葬り去るのである。 P23
  3. キャンセル・カルチャーというのは、その人の言葉の一部、過去の思想や発言の一つの側面を捉えて糾弾し、その存在すべてを否定し、非難することである。 P33
  4. 匿名は個人としての“羞恥心”をかき消す作用がある。一方、それに反比例して“攻撃性”を異常なほどに加速させる力がある。このキャンセル・カルチャーが過剰な糾弾を呼び自殺に追い込まれる人も出てくるなど、大きな社会問題となってきたのは各国に共通する。P33

                   

■第一章  SNSの標的になった人々 藤井氏 

  • 私はこの手のツイートを見る度に「本当にここは日本なのか」と思う。自分は匿名でこれほどの罵声を他人に浴びせることが出来る人が「大勢、日本にいる」ことに毎回、衝撃を受ける。それは日本の美徳でもある「寛容」が消えつつあることを示している。P38

異論を許さない全体主義の恐怖

  • 習近平とバイデンの関係は、台湾への電撃侵略を生むのか。そして苛烈になる一方のチベット、ウイグル、香港への人権弾圧、さらに尖閣から始まる日本侵略はどうなるのか。悪夢の四年間は今からなのだ。平和ボケ日本人に果たして「覚悟」は生まれるのだろうか。P51

切り取り「炎上」手法

  • 杉田氏はあくまでも少子化に対して「無策」に等しい状況の中で、税金をどこに重点的に充てるべきなのかという視点で書いている。子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うなら少子化対策に資するという観点はあって良いし、では、LGBTのカップルに税金を使うことはどうなのか。そうした視点や考察を怠らないことがむしろ立法や予算に携わる人間には求められる、と言っている。P57
  • 言論と表現の自由が守られている日本では、LGBTについても、今後、自由闊達に議論していけばいい。杉田氏が「少子化無策」に対して、あるいは、LGBTへの支援に度が過ぎている行政や、それを後押しするマスコミに対して激しい怒りを持っている人物だとは思ったが、「LGBTへの差別主義者だ」とは感じられなかった。P64

 

■第二章 コロナで焼け太る習近平と官僚  柳井氏

祖国を「中国に売る」人たち

  1. コロナ禍の数少ない人類への貢献は「中国の真の姿を世界に知らしめた」ことであるのは間違いない。国際社会の流れが、これを機に自国への中国による「工作」や「浸透」がどの程度のものであるかを検証することに繋がっている。その実態を知れば、おそらくどの国も唖然とするに違いない。78
  2. 中国の先端技術や軍事技術は、多くがこういう外国からの最先端技術者や研究者の囲い込みで、またスパイ活動によって得た情報や機密資料で、あるいは海外で活躍する中国人研究者らを呼び戻す方式などによって支えられている。
  3. コロナ禍は、はからずもこうした中国の動きに目を向けるきっかけをつくった。それは、国際社会が「ここで中国の増長を止めなければ大変なことになる」という共通認識の醸成に進み始めたことを示すものだ81

厚生省はなぜ国民の「命の敵」なのか

  1. 厚労省のコロナ対策を一言で表わすなら「不作為」である。武漢で感染爆発し、中国からの入国禁止を打ち出さなければならない時に「武漢からの航空便に発熱と咳の有無を聞く質問票を配布する」という驚愕の対策でお茶を濁した厚労省。
  2. サリドマイド事件や薬害エイズ事件等々の過ちを一向に顧みない同省は、未だ専売特許の「不作為」を続けており、何ひとつ国民の命を守るために役立たなかった。これが“秀才君”や“マニュアル君”たちの寄せ集めである霞が関の実情だ。89

■第三章 メディアの反日が止まらない 堀越氏

産経スクープ「吉田調書」の衝撃

  1. 産経新聞が報じた「吉田調書」には朝日が報じた「職員の9割が所長命令に違反して撤退した」という内容は出てこなかった。朝日は事実をかえりみず、ひたすら原発事故の現場の人々を貶めただけだった。現場の職員たちが「自分の死」を見つめながら必死に闘った。その人々に感謝する事はあっても、貶めたいとは思わない。しかし、朝日は違うのである。P101

マスコミは「歴史の検証」に耐えられるのか

  1.  いま日本は、新聞とテレビだけに情報を頼る「情報弱者」と、インターネットも情報源としている人たちとの間に「情報と意識」の乖離が生じている。野党がヒステリックに安倍退陣を叫んでも、それに踊る人間は「情報弱者」だけなのだ。世論調査が現実を映し出さず、選挙をやってみたら、結局「与党の勝利」となる。P127

朝日の「歴史への大罪」と終戦の日

  1.  昭和六十年夏、中曽根康弘総理の戦後政治の総決算を阻止するために朝日新聞が靖国問題を引き起こした。家族と国ために働いた人々をどう悼み、讃えるかは、その国の独自の文化であり、民族の財産である。だが朝日は先人の無念さえも、日本を貶める材料にして中国・韓国のための紙面を作っている。昨今は朝日の部数激減が顕著であり、その事を感じる人がいかに多くなっているかを表す指標とも言える。P139

 

理念の時代を生きる166号・北海道の旅

志に生きる若き酪農家たち

久世亮君に一年ぶりにあった。昨年よりもトラックターが増えていた。今年は草刈りも予定より早く牧草ロールが整然と積み上げられていた。牛の頭数は余り増やしていない。彼の年齢は46歳。稚内からの牧場までの道中久世さんとの話の中で近年は酪農離れが進み、廃業する農家が多いと耳にしていた。22歳で新規就農し今からおよそ24年前6000万円の借入を農協にした。

2013年彼をインタヴューした記録がある。その時今後の展開を聞いた。健康な牛を育てたい。穀類を餌にすると牛の負担が多い。草を主体に長寿命で牛に負担のない搾乳を考えている。親牛の平均寿命は二・四三歳、四歳までに淘汰される。六産七年の長寿の牛を育てたいと言っていた。当時、五〇頭今は七〇頭に近い。

二〇年先を描いている

今年も立ち話だったが、今後の方向はどうですかと聞いた。彼は20年先を予想しているようだ。牧場を将来継承する人のために牛を育てやすい環境をつくりたいと考えている。稚内から豊富にかけて幾多の牧場があるが、正直厩舎が朽ちかけた牧場も見かける。亮さんの買い増した牧場の厩舎も老朽化が進んでいた。素人ながらこれをどう活用するのかと感じる設備もあった。亮さんは将来引き継いでも(継承・売却)希望をもって酪農に打ち込める牧場にしたいと考えている。

酪農廃業の課題・親子の葛藤

久世君との話で廃業の問題点を聞いたことがある。今回も結局は後継者がいない。息子がいても継がないということだった。何故なのか?と問うと、彼は親子の継承は結局親があれこれ口出しするからだと言った。

今回あった中に三女アモさんが再婚した相手は田中真世君という。彼の両親に三年前にお会いした。田中さんは結婚後父上の牧場を継承する予定であった。ところが昨年お邪魔したときに父上の牧場継承が白紙に戻したということだった。父親がまだ現役を続けたいということだ。完全に引退はしない。ということで、結婚はしたものの一端牧場継承は白紙に戻し、昨年彼に会ったときはアモさんが経営する喫茶およびチーズ工場で仕事をしていた。そして久世さんがかつて使っていた牧場でわずかに牛やホウエー豚を育成していた。

事業継承・売却と相続

ニュージランド辺りでは牧場継承は牧場の価値を客観的に評価した上で、親が息子に売却するのだという。そして親は牧場経営から引退する。当時わたしも何故なのかよく理解できなかった。久世さんも合理的な日本人には何となく他人行儀なことをいうものだと思っていたが、これが実は事業経営にとって大事なことだとあとで知ることになる。

牧場だけに限ったことではない。日本でも事業を継承すると相続税という問題が生じる。親がここまで育成したものを個人の領域をこえて子供が継承すると場合によると膨大な相続税が生まれる。そこで相続税の支払いという問題が生じる。日本でも最近小企業でもこの問題が生じて時に廃業に至る。この相続税こそ企業価値の売却に相当する。

新規就農・親子の葛藤

話を田中さんの件に戻そう。田中さん今年四月新規就農の道を選んだ。昨年から準備して廃業する農家から牧場を購入し、今回新しい牧場を訪問したら、アルバイトの手伝いと二人の同業者が待っていた。田中さんの牛の種類から説明をしてくれた。ホルスタイン、ジャージ、ブラウンスイス、ガイジーと四種類の牛を育てていた。酪農大学を出ている田中さんは私にも分かりやすくそれぞれの牛の特長をはなしてくれた。新規就農した田中さんの意欲は高い。

牧場継承の要諦は①息子が継承しても口を出さない。②同居しない。③食事も一緒にしない。ことだという。それを守れる親はいない。結果として田中家も守れなかった。そして田中君も新規就農の道を選択した。

理入と行入

田中さんを訪ねていた友人の一人は私が経営に関わる仕事をしている自己紹介をしたこともあって。私に質問してきた。彼は三年前就農したらしい。

ドラッガーやその他の経営の専門的な本を読んでいるが、いま一つよく理解できないという趣旨だった。立ち話なので詳しい話をしたわけではないが、理入と行入の話を亮さんの事例を挙げてお話しした。三七歳の青年だった。生き方を見直してここで就農を始めているらしい。

大学を中退して田中さんのところで働いている青年

その場にいたもう一人の色の青白い手伝いの青年に会った。歳は一九歳だという。三〇分ほどいて解散ということで、私は久世さんと自給の村に移動することになった。青年も同じ車に乗った。その青年がどうして田中さんの仕事を手伝っているかという理由は皆目知らなかった。自給の村に着いて軽い昼食をとりながら話を聞くと以下の通りだった。

名前は池田樹亜(ジュア)君という。埼玉県から豊富に移って二週間ぐらいだという。名前は両親がタンザニアに新婚旅行でいったこともあって(海外青年協力隊だったか?)兄姉がいて長男は新波(シンパ)、姉は舞亜(エンア)という。名前からして何か曰くのありそうな家族だが、樹亜君は小学校から高校卒業まで野球に親しんでいた。

大学はマレーシア・クアラルンプールに決めた。選んだ学科は心理学だそうだ。心理学を選んだ理由は学生時代の野球部の経験からメンバーを理解し力を結集させるには部員の心理的な要因が大事だと感じたからだと。

 

大学をやめる

留学直前にコロナに見舞われた。渡航できないこともあってオンラインでの授業を一年続けたが、今年になって同じことを続ける意味を見いだせなかった。この状況を打破したいと思った。中退を決意し両親に相談した。ら、かつれお母さんの友人と一度北海道を訪ねて久世さんに会ったことがあったそうだ。久世さんが子弟の教育や生き方については緑むせる創造で紹介しているが四十二歳で兵庫県の山奥おくから移住してこの地で酪農のみならず 三人の子供たちを自立させ、今福島原発の子供たちの保養鵜目的に自立の村を立ち上げた。 結果的にこの地に樹亜君はたどり着くことになる。

十九歳の青年の未来

二時間ほど話を聞いた。不思議と人を惹きつけるものがある。野球部を小学校から続け高校で行き着くところが心理学、海外留学して学ぼうと思ったがアメリカは授業料がべらぼうに高い。いろいろ調査してマレーシアに決めたという。このあたりの視野の広さは私達とは時代の背景が違うとはいえダイナミックだ。十九歳。ざっと私とは七〇年の歳の差がある。若いときの二~三年はどうということはない。今できることをチャレンジしてみて楽しんで見ることだ。若いときから自分が何に向いているか自覚できる人は全く少ない。スポーツで鍛えられクラブでのリーダーとして体験したことは彼の今後の資質に大いにプラスするだろう。

久世家の大家族・四家族+孫七人

その夜家族同士が月に一度ほどの集まりがあった。久世さんとのジンギスカンの食事もおわり、その席に顔をだした。写真をみていただくとその偉大さに圧倒される。


脳力開発165号/理念の時代を生きる165号

脳力開発165号・コロナ後をかんがえる

近メデイア・新聞、テレビ、国会などで話題になっている話題についてその本質を考えてみたい。第一にコロナ禍におけるオリンピック開催、第二憲法改正に伴う国民投票法案改正案(憲法改正国民投票アンケ-ト)、第三にウイグル・香港・モンゴル人権問題に関しての野党および公明党と中国擁護の問題、第四にポリテイカルコレクトネスとリベラル・進歩的文化人の姿勢、第五に国連人権委員会における日本を非難する日本内部のグ-プの問題などを一つ一つ考えてみたい。

思考の基準

考える根本の基準は脳力開発の指針・思考方法の整備の指針を基準にする。

①戦略思考(常に中心点を明らかにし。中心骨組みで考える)

②両面思考(常に両面とも考え、どちらが主流かも考える

③角度思考(立場・観点を整理し、多角度から考え)

④確定思考(確定要素から出発して考える)

⑤具体思考(行動のつながりで具体的に考える。

 

■今回はオリンピック開催問題

 G7サミットで菅総理が開催協力を要請し各国首脳も賛意を示しているから開催は間違いない。しかしながら、ここまで国会の野党、特に立憲民主党、共産党野党が反対しNHKはもとより民報各社はコロナを理由に反対するのか。

まず日本人の弱い点は①の戦略思考に弱い、そして多角度から考えるという視点にかけることが上げられる。日本は正に国をあげて2020年東京オリンピック誘致に全国民が燃えた。勿論、関心の薄い人がいても不思議はないが。即ち国を挙げて開催を決意した。戦略決定した。

そこにコロナ禍に襲われ、一年の延長も各国の理解も得られ決められた。国としての威信、約束の履行がある。ここで共産党野党やメデイアが反対しNHKはもとより民報各社はコロナを理由に反対している。

  • 政権打倒は名目上のポーズ

野党、民放、朝日をはじめとする彼等の戦略はなにか。根本は自民・公明連立現政権の打倒である。がこれはあくまで名目上の大義であって、次ぎなる政権を樹立しょうという覇気は感じられない。安倍政権以来国民から支持されている。

昔の自民と社会等の55体制と同じ構造。何の変化もない、担当能力もない野党。しかし現政権に批判がないわけでない。コロナに対する対応に不満はある。決断力のない現政権。腹を括っていない議員。職業としての議員、これでは憲法改正も容易ではない。

  • 多角度から考える・世界の視点からも考える

日本人は傾向的に自分のことだけ、日本人に都合のよいように考える傾向が強く、コロナ発生当時からこの傾向はあった。いま冷静にコロナ禍にあって世界の状況を冷静に分析してみる。日本はダイヤモンド・プリンセス以後世界から轟々たる非難にさらされたが、死者数は世界の国々のなかでも桁違いに少ない。ワクチン接種をすればマスク着用をしなくてもいいという世界の様子に日本人としては驚きを隠せない。

話を戻すと世界にあって安全性の非常に高い国だ。国としてのオリンピック開催をすることは当然と言えよう。

では日本で安心安全かと問われたら、絶対安心安全はありません。子供のような質問はやめましょう。いつの時代でも安心安全なんてある訳がない。ここに至っても、国内のコロナのニュ-スばかりで、冷静に世界の中の日本を見ることがない。これが日本人の大問題なのです。

  • 両面思考・目立つところは少数部分

例えば、メディア、新聞。テレビは目立つところばかりを話題にします。少数部分を話題にします。最近はコロナの経験を積んで、悪いことばかり、見るのではなくこの状況の中のよかった点を見る視点も増えています。皆さん個人をとってもそういうことはありませんか。禍の中にも必ず良い面があるのです。<福はあざなえる縄のごとし>という言葉や、<逆境練機・逆境は神の恩寵的試練なり>という場合も沢山あります。

コロナによっていろいろ学びました。日本でも最近は若い人達が増えていますが、当然といえば当然でしょう。原因はわがままで、他人のことを考えない子供を育てたのは私達高齢者自身であり、日本人の平和ぼけの帰結です。今後は考えなおす必要があります。

  • G7で支持・戦略の支持は当然

首脳宣言には、東京五輪・パラリンピック開催の「支持」が決定した。これは民主主義国家では当然のことであり、日本国として世界各国に確認したに過ぎない。さてこのあと野党がどう振る舞うかお手並み拝見といいたい所だが、まだまだ反対を医学的な立場でする人もいるでしょう。

  • 戦略と戦術の混同(目的と手段の混同)

平たく言うとこのオリンピック開催の問題は戦略と戦術の混同がもたらした結果です。国としての約束オリンピック開催とその実現方法・やり方の混同の事例です。実に日本人の心情に巧みに迫る。人命は大事だ。赤軍派の飛行機乗っ取りに対し、時の福田赳夫総理は<人命は地球より思い>といい、世界から笑われ馬鹿にされた日本・日本国民の幼稚さ。

日本人は戦略民族ではないと言われるが、正にその通り。オリンピック開催実現への障害、即ちコロナ感染に右往左往して、国家としての約束を反故にするグル-プの口車に乗ってあわてる。

人命が第一だと国民の情に訴え、本音を隠す共産党の繰り返されるソフト路線。メディアはこぞって反対に誘導し、単純な野党・G7の最中でも内閣不信任案を提出すだの騒いでいる。形式的に騒いでいる。全く真剣みは感じられない。解散したらよい。

  • 反対の旗頭「共産党は破防法対象団体」なのです

政府は6月11日の閣議で、共産党は「破壊活動防止法(破防法)に基づく調査対象団体だ」とする答弁書を決定した。日本維新の会の鈴木宗男参院議員は共産党と破防法の関係や暴力革命の方針をめぐる認識について質問した。

答弁書は共産党について「日本国内において破防法に規定する暴力主義的破壊活動を行った疑いがあり、いわゆる『敵の出方論』に立った暴力革命の方針に変更はないものと認識している」と説明した。政府は3月にも同様の答弁書を閣議決定している。安倍政権の時から共産党の暴力革命の方針はかわらないと閣議決定している。

  • 立憲民主党は共産党と連携しょうとしている

枝野代表は選挙を控えて、破防法対象の共産党と連携する意向をハッキリさせています。だから、労働組合の連合は共産党との連合には基本的に反対の姿勢を明らかにしている。立憲民主は全く立党の理念の違う共産党と提携し、数を増やしたいための苦肉の策だが、国民もそこまで愚かではないが、高齢者でふらふらする人もいない訳ではない。

「共産党がここ数年、ソフト路線、イメージ選挙をアピールしているが、閣議決定の答弁書では、本質は何ら変わっていないと断じている」騙されてはいけない。

■世界の長期的戦略国家・中国

長期的に戦略を実行する国のNO1は中国だろう。鄧小平の韜光養晦(とうこうようかい)を貫いてきた中国。習近平が2025年大々的に戦略をおおっぴらにしたところから米国トランプの反撃が始まったが、強かさは米露をはるかに超えている。

G7とりわけEUなど見事に取り込んで、ここにきて一帯一路の本意があからさまになり、コロナでEUも、世界もやっと分かったのだから、世界は見事に中国の戦略(中国の世界制覇)に組み込まれ、経済的にも完全に取り込まれてしまった。

日本もしかり。天安門事件(1989年)後、日本政府は中国の孤立化の回避を訴え、西側の首脳として初めて海部俊樹首相が訪中するなど、中国の国際社会への復帰を手助けした側面がある。天安門事件後、政府は欧米に先駆けて対中制裁を解除し、当時の天皇陛下の訪中(1992年)を実現させた。戦略国家・中国の強かさに日世界は脱帽だ。

次回は第二憲法改正に伴う国民投票法案改正案(憲法改正国民投票アンケ-ト)、第三にウイグル・香港・モンゴル人権問題を考えます。

理念の時代を生きる・情報を発信する

世界のフェイクニュースに反論しなかった日本

理念実践会が新年度を迎えた。で日本を貶めるフェイクニュースを論破する」ともう一冊は「世界のニュースを日本人は何も知らない2」の下巻のポイントレビューを取り上げた。輪読と和談を4時間にわたって深めた。若い経営者の率直な感想だ・今回はその感想文を記して見たい。参加者の率直な感想に目を通して頂きたい。

①慰安婦問題や捕鯨問題など、一つ一つは何となく知っている情報でも、一冊を通して読むとよくもこんなに真実とはほど遠い、いい加減な記事が散乱しているなという感想を抱きました。近年になって慰安婦問題では日本政府も反論や毅然とした態度をみせるようになっていますが、今までそうしてこなかった理由が、「はじめに」の部分に「日本は資源小国として世界のどの国とも協調していかなければならない」ということが書いてあったのを読んで、多少納得しました。刻々と変化している世界情勢ですが、JAPAN Forwardが、欧米紙をはじめとする世界で日本を貶めるためのニュースに、一つ一つ丁寧に反論を継続してくれているのは、日本人として誇りを感じますし、わずかながら支援を続けていきたいと思いました。Sさん

②「真実とは異なる情報が捏造され世界中に拡散されている」

中国や韓国を筆頭にアメリカの一部メディアも含め「真実とは異なる情報が捏造され世界中に拡散されている」ことは認識していたが、これほどまで多くのフェイクニュースが流れていたことに驚いた半面、まだまだ氷山の一角であり今後も繰り広げられ続けると思うと恐ろしくなると同時に何か打つ手はないのか!と考えてしまう。

私たちが普段生活している環境の中で、メディアから発信される情報はあまりにも一辺倒で偏った一部分だけを抜粋した内容であることを踏まえ、事実を掴んでから物事を判断していかなければならない。噓を言い続けられて真実とされてしまう前に、自国の声を発信していこうとするJFの活動に賛同し注目と支援をしていきたいと思います。Fさん

③日本の弱体化を目論む国の存在。白人至上主義者による人種差別。

今まで世界のメディアは日本を貶める報道をし続けてきましたが、何故なのかがこの本に分かり易く書かれています。今までにGHQのWGIPなどについて学びましたが、その今亡き亡霊を利用して日本の弱体化を目論む国の存在。白人至上主義者による人種差別。日本を知らない、目につきやすい事だけを寄稿するレベルの低い記者の存在。2020年に慰安婦について外務省が初めて公式に反論しましたが、今後も事なかれ主義から脱却して、感情的にではなく論理的に、嘘には正しく反論するJFを見守っていきたいと思います。Yさん

④日本人はあらぬ事実で叩かれているといった事をあまり知らない

ふたつの本に関して私が感じたことは、日本は世界から見れば小さな島国でありながら素晴らしい国、経済、文化、国民性等いずれも諸外国から注目を浴びる国しかし、反面あらぬ事実で叩かれているといった事を当の日本人はあまり知りません、メディアに流れるうわべばかりの情報やたわいもないニュースを聞き流しているだけで、今本当に考えなければいけない日本の問題やまして、世界の問題なんかに目を向けている人は少ないだろうと感じました。今回は多角的な物の見方(考え方)一方向ではなく、うらおもて、内と外、自分と他人等、相手の想いを考えて行動できるよう心がけようと思いました。Aさん

⑤何がほんとで何が嘘なのかをはっきり知る事が大事だと感じました。

今まではニュースや新聞、マスコミの報道する内容が全て正しいと思っており、間違ったり偏ったりした情報を信じておりました。「はじめに」に世界の主要国は分断、分裂に悩んでいる。日本は抜きん出て安定した国であることは間違えありません。と書いてあったのを読んで、今後日本は対外発進力をもっと強め、日本を理解し信頼される努力をしていかなければならないと強く思うようになりました。日本が世界に安定と繁栄に貢献できる事を私も切に願っております。Wさん

⑥欧米での日本に関するフェイクニュースに驚く

中国や韓国以外に欧米での日本に関するフェイクニュースがこんなにたくさんあるという事実があるにも関わらず、全く知らずにいたことや、それを知る人、訂正できる人や機関が大変少ない事がわかりました。実際に英語で反論をしてくれているJAPAN Forwardを応援していくことや、実際に外国に行き自分自身で体験して確かめるということも大切だとわかりました。Tさん

世界のニュースに無関心だった

まさにタイトルの通り、世界のニュースは何も知らないというか、何も関心を示しておりませんでした。しかし、今回の実践会を通じて、日本が世界の他国と比べていかにすばらしい国、そして民族であるかを再認識することができました。

とくに、日本が厳しい制限が行われなくても国民が一丸となって頑張り死者の数が世界と比べ抑制できていることが他国から見れば「奇跡」であるという事実には驚きました。

私たちが普段、当たり前にしていることが文化や思想が違う他国から見れば驚くべきことを我々日本人は当たり前に実践していることは、世界という視点から見なければわからないことです。だから、私もつねに内から物事を見るだけでなく、多方面から物事を見て

考えることが重要だと感じました。Hさん

日本のテレビや新聞では、世界中の情報のほんの一部だけ

日本のテレビや新聞では、世界中の情報のほんの一部だけしか触れることが出来ません。アンテナを張ることが重要だと感じました。

「日本を貶めるフェイクニュースを論破する」では、まず、 JAPAN Forwardという「前進を続ける日本」という編集部があることを初めて知りました。慰安婦や捕鯨問題のみならず、日本に対する偏見や欧米至上主義、反日からの日本叩きがあっても日本側は一切反論してきませんでした。「言わぬが花」では、世界に通じません。戦後教育の影響もあると思いますが、何より言語の問題が大きいかと思います。JAPAN Forwardの日本からの正しい発信を期待します。HOさん

★参加者の感想です。知らないということや関心を持ってもいなかった。あらためて経営に携わる人は勿論、自分の周辺によほど意識しないと情報がないということです。

正に茹で蛙現象ですね。ここが一番危険なこと、言い換えれば平和ぼけしている日本人は諸外国の日本に対する見方をかんがえもしないで行動しているということです。せめて彼等が世界の情報を持つように、工夫が必要だと認識して彼等に新たな手を打ちたいと考えています。

JAPAN Forward」のビジョン

  • 2017年6月英語ニュース・オピニオンサイト「JAPAN Forward」を運営し英語を話す人々に政治・経済・文化・社会などの様々な分野で、等身大の日本の姿や日本の多様な価値観・日本企業・団体・個人による国際活動などを積極的に発信します。
  • 世界にはびこる日本と日本人に対する誤解や偏見を払拭し日本の現在(今)を冷静かつ前向きにそして多元的に伝えることで日本への関心を高め、世界と日本をつなぐ新しいメディアを目指します。
  • JAPAN Forward(ジャパンフォワード)は、良識ある日本の声、等身大の日本の姿を世界に届けるために、産経新聞社の支援を得て創設した新しいインターネットの英語ニュース・オピニオンサイトです。世界が大きく揺れ動く中、日本での主要な出来事や論点、課題、歴史、文化に至るまで、「素顔の日本」を多角的にわかりやすく伝え、日本と日本人への理解を深めていただくことが設立の目的です。

■誤報に日本も外務省も今までは反論もしてこなかった。

「日本を貶めるフェイクニュースを論破する」この本の中で、第一話から第十三話まで海外の日本に対するフェイクニュースを取り上げいる。海外は日本に関するフェイクニュースを流している

アメリカを代表する「ニューヨーク・タイムズ」、「ワシントン・ポスト」などの一部有力メディアは反日メディアと評されるほどネガディブ、偏った日本報道を繰り返してきた。日本のメディアは上記のアメリカメディアの引用が多い。日本で一番古くからの世界に向けて発信してきたJapan Todayジャパン・トゥディは誤解を垂れ流してきた。

■靖国神社を貶めるわけ 

  • 英国の高級紙「タイムズ」紙が報じた靖国のニュースの記事の誤り。長年日本特派員を務めるリチャード・ロイド・パリー記者の記事の見出し「英軍ラクビーチームが日本の戦争犯罪者のための神社を訪れる」と主張。
  • 「タイムズ」の記事は靖国神社が「ジンゴイズム(自国民族優越主義)と嘘の神社であり、日本の植民地支配を経験した韓国人と中国人に戦慄を与える攻撃的なナショナリズムの倍陽気である」と述べている。

■「令和」の意味を曲解する欧米メディア 

  • CNNテレビは「『令和』は権威主義的な意味にも受け取られている。命名が「日本政治の右傾化を反映している」というテンプル大学ジャパン・アジア研究学科ジェフ・キングストン教授のコメントを報じている。「和」という漢字が選ばれていことは第二次大戦時の元号「昭和」を想起させ「日本の戦時中の過去をより前向きにとらえようとする安倍首相の意図にそったものかしれない」と指摘。
  • 英BBC放送も令和の「令」が「命令する」という意味があると伝え、米国のインターネットメディア、デイリー・ビーストに至っては「日本は新しい時代を迎えたが、安倍政権のもとでは未来は暗い」などと伝えている。
  • 国内の英語メディア、ジャパンタイムズやジャパン・トゥディの英文記事は、日本の文化を貶める英文記事を盛りだくさん記載している。「島国根性」「外国人嫌い」「性差別」「封建的」といった決まり文句や、それよりも酷い事を日本人の筆者が寄稿している。日本文化を貶める発信は日本国民を侮辱し、ヨーロッパの白人文化を逆に高めている。

脳力開発164号/理念の時代を生きる 164号

脳力開発164号 福島原発視察記・続編

先月の森のフォーチャに福島原発視察記を掲載し、感想をお願いした。何人かの方が感想を下さった。友人から以下のような感想を起点にして今月も福島原発の現状を考えてみたい。

M氏の感想

「福島原発視察記」は物の考え方や判断に関して私自身反省すべき視点が多々ありました。

「汚染水処理問題」に関してチェルノブイリ他の原発事故の怖さの先入意識もあり根拠の乏しい情緒的判断で危険性を感じていましたが、下記反省点があります。

①原発=危険の発想がすべてで、科学的視点からリスク予防の見方が全くなかった

②中国や韓国の批判は政治的発言であてにならないが、地元漁民が風評被害を心配して    反対しているのは、やはりリスクは消えていないとの見方をしていましたが、真実を知るには現場・現実・現物の3現主義が大切であることが良くわかりました。

マスコミ等の影響を受け風評が広まるのは現実問題として避けられませんが、    風評リスクを排除するには真実を見抜く力と根気良く説得することの大切さを感じました。

④それから逆境から立ち上がり前向きな発想で逞しく生きる人々の紹介は眩しく映り    感動的でした。

Y・M氏の感想

福島体験記を読ませていただきました。大半の部分が防護服無しで作業が出来るまでになっているとは驚きです。汚染水の問題は難しいですね。このまま放置も出来ませんし・・・。薄めて海に流すというのが今とれる最善の措置のようには思いますが、多分、国民の多くが抱いているものは私と同じではないでしょうか?

それが風評被害の元にもなるように思います。つまり、政府の言うことが信用できないということなのです。今までの政府のしてきたことや国会答弁等を見ますと、ごまかしと逃げばかりだからです。今の政府や官僚の人達は、保身が第一としか思えません。総理は自分の人気ばかり気にしていますし・・・。ということで、黒田さんのような誠実な方の生の体験談というのは、有難いです。ありがとうございました。

 

■福島原発・風評被害の原因はなにか

お二人の感想に共通して風評被害のことが上げられる。今回の視察を通じて私自身も過去一般的な日本人として福島を見てきたこと、そして風評被害や政府の対応、福島原発その後に関する情報について真摯に探究を続けきたとは言えない。

  • 2012年門田隆将氏の「死の渕を見た男 吉田昌男と福島第一原発の五〇〇日」を読んだ。2011年以来の福島原発の報道の中の真実の一端に触れたと思った。(私の住んでいる茨城県も東日本大震災と福島原発事故は正に被害者であった。)

朝日新聞の虚偽報道と木村社長の辞任

  • 2014年5月朝日新聞は政府事故調査の聴取に応じた「吉田調書(聴取結果書」を入手し、所員の9割りが吉田所長の命令に違反して撤退した)と報道したということに対し、誤報であるとブログで主張した。一方朝日新聞は門田隆将氏の論評に対して「訂正謝罪」の要求と「法的措置を検討する」との抗議文を複数回送付したが、9月11日、朝日新聞の木村伊量社長が記者会見を開き、「吉田調書」記事を全面撤回し謝罪し併せて慰安婦問題を撤回し、辞任した。
  • 2020年には福島原発の当時の現場は「Fukushima50」として映画がされ第一原発の所員たちの決死的な行動が描かれ多くの日本人に感動を与えた。
  • 2015年5月福島訪問

前月にも書いたが、福島出身の根本鎮郎氏は2011年からふるさと復興のためという思いから、放射能汚染を自然界の力で何とか低減できないか?竹と微生物で放射能を低減できるのではないか?というテーマで「うつくしま、福島福幸プロジェクト」をスタートさせ3月11日直後から、ふるさとの福島に毎月のように通い、竹パウダーやミネラル類、微生物等で放射能汚染された土壌の改良を施している。その彼に案内して頂き、震災後の福島の現場を一泊二日で案内していただいた。震災後帰宅困難地域に追い込まれた被害者、一方で補償があることによって起きてくる様々な問題をお聞きした。原発事故で崩壊したコミュニティーの実態、逆境から立ち上がる人達にもお会いしてきた。

  • 2021年4月10年経過した福島を訪ね、第一原発の現場を巡り処理水について野現状を報告した。

 

■福島原発・処理水の処理トリチウムの問題 

バスで巡ったあと、再び説明会場に戻り「トリチウム」の処理した現物を見ながらまとめをきいた。丁度私達がうかがった日は政府が処理水の処理について政治的決断を翌日に控えていた。13日、2年後を目処に処理水として放水する決定を政府はした。韓国中国は早速ハンタイを表明してきた。国内からも漁業関係者は放水反対を表明している。風評被害がその一番の要因だが。立憲民主党が民主党として政権にいたときに起きた福島原発水素爆発事故がおき、その対応をしてきたのが当時の政権の担当者細野豪志氏だった。

■UNSCEAR2013報告書・国連総会報告書のポイント

まず、UNSCEAR2013報告書・国連総会報告書、2011年東日本大震災後の放射線被曝レベルと影響等の調査報告を見ておく。

  • 福島第一原発から大気中に放出された放射性物質の総量は、チェルノブイリ原発事故の約1/5(放射性セシウム)である。
  • 避難により住民の被爆線量は約1/10に軽減された。但し避難による避難関連死や精神衛生上・社会福祉上マイナスの影響もあった。
  • これまで住民と作業者に観察された最も重要な健康影響は精神衛生と社会衛生に関するものと考えられる。
  • 甲状腺被爆量はチェルノブイリ原発事故後の周辺住民よりかなり低い。
  • 子供の甲状腺がんがチェルノブイリ原発事故後に報告されたように大幅に増える可能性を考える必要はない。
  • 県民健康調査における子供の甲状腺検査について集中検診で異状発見が予測される。
  • 不妊や胎児への影響は観測されていない。白血病、乳がん、固形がんの増加は今後も考えられない。
  • 全ての遺伝的影響は予測されない。

■汚染水と処理水の違いと現状

原発事故以来、汚染水を多核除去設備ALPSで処理してタンクに保管している。この処理水を放出前にさらにALPSで二次処理し、海水で薄め放射性物資の濃度を飲料水よりも低いレベルまで引き下げるという計画が菅総理から発表された。

私達は4月12日福島原発を訪ね、現場を視察しかつトリチュウムの処理行程を見てきた。メディアもテレビも汚染水と処理水の違いを正確に伝えていない。

  • 今回も中国・韓国もそし共産党、立憲民主党など野党も声を上げて4月13日の政府決定に反対を表明している。と同時に福島の漁業関係者も反対を表明した。

図参照 写真  ALPSの構造

各国の比較

▲福島の処理水はフランスの再処理施設の年間放出量の1/14

▲福島のタンクに貯蔵されている処理水のトリチュウムの総量は1000兆ベクレル

▲フランスのラ・アーグ再処理施設で1年間で排出されるトリチュウムは年間18500兆ベクレル(福島のトリチュウム総量の約10倍以上を毎年放出している。

▲韓国の月城原発の海洋放出は17兆ベクレル、気体放出119兆ベクレル。

▲東京電力が提案する方法は仮に30年として33兆/年×30年)になるから韓国の排出量を下回る。

■メディアはいかに情報を歪曲して伝えてきたか

  • 多くのメディアや言論人は上記のような情報を積極的に伝えなかった。反対にテレビ朝日報道ステ-ションは福島で被爆の影響により甲状腺ガンが多発しているかのような情報を数年にわたり執拗に繰り返している。これに対し環境庁から異例の注意情報が発信された。しかしこれに対しても馬耳東風な対応だ。
  • テレビ朝日は2017年8月6日の特別番組予告時点で「ビキニ事件63年目の真実」フクシマの未来予想図というタイトルをつけた。批判を受け一部改変。実祭の内容も情報工作、隠蔽、陰謀、人体実験というキーワードで強調、推測やしょうげんを続け科学的根拠の裏取りもしない。レポ-タ-も感情的に訴えた。汚染や健康被害の度合いに関するデ-タ-も提示しない。
  • 処理水に対しても正しく事実を伝えない。2018年9月、朝日新聞は「東電、汚染水処理ずさん、基準値超え、指摘受けるまで未発表」、「汚染水の8割超が基準値を超えていた。東京五輪に、向けて問題を矮小化してきた。汚染水と処理水を敢えて混同している」と伝えている。
  • 報道機関は示し合わせたかのように福島の事実を伝えることを避けている。

2019年2月、復興庁が「福島の今」を伝える目的で制作したCMを全国で数多くのテレビ局から放送を拒否された。さきにあげたUNSCEAR報告書に基づいた上でCMをしかたなく当たり障りのないCMに改変。多くのテレビ局は&復興は終わらず避難者はまだいる。そうした人達に配慮したなどの理由を上げ放送拒否。最終的に改変したCMですら放送したテレビ局は3割にすぎない。

 

■10年経て野党・メディアの偽善が明らかに

先日の菅総理が海洋放出の言及に対しSNSの反応は処理不可能な汚染水をそのまま垂れ流し、海水汚染と放射能による健康被害が新たに発生すると喧伝した。いわば非科学的なデマと風説の流布をしている。発言者は共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新撰組支持者とシンパが中心だ。

この10年間野党も主要メディアも処理水問題に限らず科学的な事実を伝えることを意識的に避け、福島への誤解や誹謗中傷を許してきた。彼等は真に風評を懸念し解決を望んではいない。

  • 共産党の偽善・無視される立地自治体の声

共産党は次のように言う。多くの県民は拙速に海洋放出を望んでいない。汚染水は(実際は処理水というのが正確な表現) 放出せず当面地上保管を継続し、世界の叡知を集め処分方法を検討し、住民・国民やあらゆる関係者と協議し合意の上で決論を出すべきだ。

実は双葉町、大熊町の町長を含め$地上保管継続に反対している。

  • 漁業者が放出に反対する理由

科学的安全性を長年調べ続けた漁業者の多数にとって初歩的な常識だ。しかし県外の人は違う。風評は県外の人達の理解の問題だ。理解と協力は本来地元の人達ではない。処理水の安全性の周知は政治的な決断や責任は本来政治の仕事だ。しかし行政はこれまで地元の理解と協力ばかり求めてきた。この状況の中で地元が放出を容認すれば政治的決断に関わったと見なされ地元は活動家とそのシンパから総攻撃の矢面に立たされる。風評の自業自得と扱われ、行政も逃げていくだろう。その事を恐れている。

■科学が風評に負けるわけにはいかない。処理水の海洋放出を実行すべき

事故当時の責任者であった細野氏は原発事故直後、線量の高い水が海に流れ出るのを止めることができず世界から厳しい批判にさらされた。現在、処理水は当時とは全く比較にならない。福島の県民世論は依然として厳しいが伊澤双葉町長は「危険なものだから、そこに置いているという新たな風評被害つながる」吉田大熊町長は「また大地震があった場合、タンクがひっくりかえって流れだす被害も心配。住民帰還の足かせになる」と発言している。楢葉町の議会も処理方法の早期決定を求める決議が採択されている。

■三現主義

現場、現実、現物を見ることが問題の核心に迫ることができる。メディアも各種活動家も政治家も10年経過した福島原発は勿論、福島県を訪ね住民と話しているのかと疑う。

私達が見た構内の視察をしているか、疑わしい。広報課の人の話によるがまだ6万人程度の人しか視察していない。

福島県を訪ね、ひたすら現状に目を向け耳を傾け、福島原発で働いている人達の姿を目にすれば、2011年当時とは明らかに異なる姿を見ることができる。構内では96%の人達が一般作業着で仕事をしている。メディアも政治家も評論家も現地の情報に基づいて現在発言しているとは言えない。刻々と変化している。

  • 何故、漁業関係者が処理水(汚染水を何段階もの多核除去設備ALPSで処理している)の放出に反対するのかという理由は、10年間福島をフクシマと置き換えていじめ抜かれた結果、たとえ処理水であっても、国際機関の判断に合格していてもまた、繰り返される福島への風評被害が恐ろしいからだ。

★今回、科学的な判断に対しても感情的に非難する中国・韓国のみならず、日本のメディア、野党、活動家、進歩的文化人の姿が浮かび上がると同時に国内外にキチンと情報を伝え反論をしない政府にも大いに問題がある。戦後75年経っても平和に慣れて国民として、国家として危機感を持たない日本を来月号から改めて振りかえって見ることにする。(悦司)

 

 

理念の時代を生きる 164号

カンボジアに生きる・日本語教育に情熱を燃やす松岡秀司氏

2007年12月、妻とカンボジア・シェムリアップを訪ねた。その旅の泊まったホテルで一人の青年に会った。立ち話でカンボジアに移って間もない様子。滞在中、彼の知っている日本料理屋で会食をした。当時二八才。公務員をやめて、日本語教師としてカンボジアに暮らし始めて間もない。並行してホテルのマネージャー見習いの様なことをやっているという。その後、何か縁を感じてメールでコンタクトを続けていた。

現地の女性と結婚

翌年、2008年春の頃だったか、突然彼から電話が掛かってきた。今、日本にいる、結婚式で日本に帰って来たという。ふと気になり、「相手の人は日本人ですよね」と問うと、「カンボジアの人だ」という。カンボジアに行って間がないのに現地の人と結婚するという。驚きながら、すごい決断をする人だと見直した。その後、大学の理事長が、ホテルのオーナーをしていたこともあり、2008年9月ホテルのゼネラルマネージャーとして就任したという知らせが入った。

カンボジア再訪

2009年7月、大和信春先生たち経営進化学院で講師をしている人達とソーシアルビジネスの関連で活躍しているNPOかものはしのカンボジアの工場とベンチャー企業としてアンコール・クッキーで成功している女性経営者、そしてIKTT(クメール伝統織物研究所・森本喜久男氏)を訪ねる旅を企画した。最終日、彼の関係するアンコール大学日本語教室で大和先生に「欲と志」について話をしてもらった。

IAT研修

その年の暮れ12月三度目のシェムリアップを妻と訪ねた。彼はホテルのマネージャーとして再建に尽力し、軌道に乗せる。その様子をいろいろ聞きながら、情報統合技術を用いて問題解決IATのテキストを使って、具体的に指導する。大局把握から彼が置かれている現状を把握し、近々の将来を予測し、その上で方針を設定する。帰国後、事態は予想した厳しい方向で進む。

幾多の難関

2010年1月にはホテルの業務から決別する。しかし、ゼネラルマネージャーの職を解かれることは、収入が半減することになる。大学に専念できるとはいえ、生活の建て直しを図らなくてはならない。我が身に置き換えて考えれば、生半可なことではない。その中にあって、彼は日本語の小学生を対象にした指導方法を研究し、その優れた教材を出版することも考える。その過程で個人的に資金的支援も考えたが、会社を設立して出版をするには、構想も検討の余地があり、課題も多い。奮闘は続いた。その過程で、いよいよ彼の決心覚悟が固まったようだった。一年前と顔つきが変わっていた。

2010年12月4度目の訪問

大和先生と四人の社長に、彼のカンボジアを最初に訪ねた2003年大学卒業旅行からの今日までの概略の履歴を1時間ほど話してもらった。ある社長は「これは凄い」と彼の話に共感していた。

道を開く

同行した人達が帰国し、私達は一晩延泊した。翌日早朝、シェムリアップを去る日に、彼は律儀にも空港まで見送りに来てくれた。4年前、そして昨年来の苦境の中で、確実に成長した彼の生きる姿勢を見ることができた。これから一層たくましくこの地で生きていくだろうと確信がもてた。会ってから4年、一人の青年が日本での職を投げ打って、カンボジアに渡り、かの国の風習、文化と苦闘しながら、日本語教育を通じて貢献しようとしている。現地の女性と結婚し、子供を授かりこの地に骨を埋めようとしている。その志は高い。

「モニサラボン・ディバドン賞」を受ける

この間2009年8月には、カンボジア教育大臣よりアンロンペンでの小学校支援に対して勲章を受けている。その数日後、ノロドム・シハモニ国王より、外国人に対する最高勲章「モニサラボン・ディバドン賞」を受けているという。今回彼に、今日までの自分史をまとめるように勧めている。早速2007年カンボジアに渡ってからの苦闘の日々を綴って送ってくれた。2007年以前も引き続きまとめてくれるはずだ。今30歳半ば。こういう青年を応援せずして誰を応援するのかと同行した社長たちに伝えた。いずれ、又みなさんに詳しく伝える日が来るのを楽しみにしている。(2010年12月悦司)

あれから11年

 以後11年経った。毎年経過を報告してくれた。詳細は省くが日本からの支援者も増えた。かつカンボジアでの日本人との交流、カンボジアの学生の日本への派遣など、交流を進めている。その後18年からはミャンマーでも教材開発を行い、その効果を実証した。「今後は中東、アフリカでも教材を開発し、皆で楽しく学べる教材『世界教科書』を届けたい。そして、世界の教育水準を底上げし、世の中に貢献していきたい。と語っている。

極最近彼のメ-ルでNHKで取り上げられた番組の連絡があった。結婚して生まれたさくら・SAKURAさんももう随分大きくなった。縁のある方に見ていただきたい。

最新の彼の手紙

黒田様 こんにちは。松岡秀司です。相手の立場で考え、本質的な部分を見る様になってから、随分と気持ちの面で余裕が持てるようになりました。自分の意見を押し付けず、かつ相手の意見を尊重しながら、教材を形にしていっています。それでも迷いは出ますが、そんな時は黙って続ける、もしくは何もしない!という選択もできる様になりました。以前は、何もしない事=悪でしたが、ゼロベースで作り出す場合は、創り出す私のエネルギーも十分に高めておく必要があると気が付きました。それ以来、怠惰でない様に慎重にはなっていますが、休んだ方が良い時は休むようにしています。

現在も、ドキュメンタリーで出てきた教材の改良と、その教材を使うもう1歩手前の教材開発に着手しています。これからも正しい事は何かを考え、精進して参ります。

以下、上記の番組のURLを送らせていただきます。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2037075/?fbclid=IwAR02FuZ8MzN7lO0WlB2icYyeRvfAa8ag6o_WrH92OVaTxhGCyw10rL69CJM

査期間などの時は更新ができませんが、ウェブサイトも更新していますので、

こちらもお時間の許す時にでもご覧いただけますと嬉しいです。
https://www.sensei-gem.com/

今年は、こちらのウェブサイトをプラットフォームとしてさらに活用して、物ベースにデジタル分野の要素を取り込む研究もその幅を広げていければと、あーでもない、こーでもないと毎日考えています。デジタル分野は必要ですが、それでもそこに辿り着けない子供や保護者がいるのも事実です。その人達を見殺しにしない為にも、物ベースでの可能性をさらに追求して、よい研究にしていければと考えています。Shuji MATSUOKA(松岡秀司)


脳力開発163号/理念の時代を生きる163号

脳力開発164号・福島原発視察記・絶対必然即絶対最善 

■視察の経緯・根本鎮郎氏 

2015年3月福島原発の被災地を訪ねた。2011年3月の東日本大震災の後、福島復興に名古屋から毎月1~2週間通っている根本鎮郎氏に案内をお願いした。根本さんはふるさと復興のためという思いから、放射能汚染を自然界の力で何とか低減できないか?竹と微生物で放射能を低減できるのではないか?というテーマで「うつくしま、福島福幸プロジェクト」をスタートさせ3月11日直後から、ふるさとの福島に毎月のように通い、竹パウダーやミネラル類、微生物等で放射能汚染された土壌の改良を施している。 2011年から飯舘村の畑を借用し実験をスタートさせた経緯がある。

2021年1月初め産経旅行社の福島原発の視察ツア-の案内があり直ぐ参加を決め参加費も直ちに振り込んだが、コロナの関係で2月、3月二度とも延期になった。10年間ふるさと復興活動を続けている根本さんに原発視察のことを話して、私は先に視察をするがそのあと、知人達との福島原発視察および被災地の現在を案内していただきたいと依頼していた。

「東電福島原発事故自己調査報告」細野豪志著

訪問に当たって次の本を読んでいた。元原発事故終息担当大臣だった細野豪志著、社会学者関沼博編の「東電福島原発事故自己調査報告」サブタイトル深層証言&福島復興提言2011+10を読んで行った。細野氏は歴史法廷で罪を自白する覚悟を持って本書を書いたと帯に認めていた。章立ては第一章最前線の闘い(対話)第二章10年経った現場へ(対話)第三章福島のためにわが国が乗り越えるべき6つの課題。343ページで構成されている。是非ご一読ねがいたい。その他構内作業の実体験を書いた竜田一人氏のいちえふ・福島第一原子力発電所労働記を読んでおいた。勿論映画FUKUSSHIMA50は見ていたが。

■帰還困難区域・中間貯蔵施設現場視察 

福島第一原発視察の前日、被災地帰宅困難地域を視察した。特別に大熊町住民の一時帰宅という名目で通常は立ち入りできない中間貯蔵施設の現場です。案内は大熊町ふるさと応援隊の元理事長渡部千恵子さんにお願いした。ご自宅まで先導していただきました。立ち入り禁止区域に入りには事前の書類と中間貯蔵地域を出るときには今回の放射線量も測定されます。平均0.5から0.8マイクロシーベルトでした。一人一人の靴の裏を図ります。

中間貯蔵施設の地域には黒いフレコンパックが山のように積まれています。中間貯蔵運搬車両と長い運搬専用ベルトコンベヤーで運ばれています。10年のあいだにいろいろな設備も出来上がっています。

自宅は避難当時のままで、倉庫にあったコメは猪にシャッター破られ食い荒らされ三度も盗難にあったとお聞きしました。前回2015年視察した時も盗難にあった話を思い出します。双葉町大熊町と帰宅困難地域はつづき道の両側は立ち入り禁止でガードマンが立っていて勿論入れません。

 

中間貯蔵地域

ベルトコンべアー

渡部さんの自宅

■福島第一原子力発電所視察 

廃炉を進めて福島原発は10年の時間が経っている。現場に行く前に次のような点について説明してくれた。一号機から四号機までの状況を資料とプロジェクターを使って丁寧に説明してくれた。①港湾内外の放射性物質の濃度の変化、②汚染水と原子炉循環冷却の概念図、③汚染水対策の3つの基本方針、④汚染水発生量の低減、⑤労働環境の改善、⑥中長期ロードマップと実行計画の概要を解説してくれた。

★構内の位置関係と視察経路図  

そのあと、一人一人線量計をつけバスに乗って構内を巡回した。発電所構内は現在、96%が一般作業服による作業が可能なGゾーン、残りが防護服と全面・半面マスクで作業するエリア、Yイエローゾーン、防護服と全面マスクで作業するRレッドゾーンになっている。竜田一人氏のいちえふ・福島第一原子力発電所労働記を読むと福島第一原発に入るときは何重も厳重な防護服を着用していた当時から見ると、今は96%が一般作業服で可能になっている。

 

■一号機から四号機が一望 

構内の青い③の位置から一号機から四号機が一望できる高台で係員の人が各原子炉を丁寧に説明してくれる。10年前テレビで見た水素爆発を起こした第一号機は今も無残な姿を晒している。距離的には200米も離れていないだろう。四号機では燃料体1535本はすでに取り出し完了し、三号機も566本の燃料体も取り出し完了している。

一号機は大型カバ-の設置完了予定が2023年、燃料取り出しは2027年から二号機の燃料取り出しは2024年からの予定とのことだ。二号機が水素爆発しなかったのは壁面のパネルが一部剥がれ落ち水素ガスが外に漏れたためらしいが、新たに燃料取り扱い設備を設置したからの作業になるとのこと。今年の暮れから廃止措置終了まで30~40年かかるという長期ロードプランを聞くと気が遠くなる。

 

■現地情報・処理水の処理トリチウムの問題 

バスで巡ったあと、再び説明会場に戻り「トリチウム」の処理した現物を見ながらまとめをきいた。丁度私達がうかがった日は政府が処理水の処理について政治的決断を翌日に控えていた。13日、2年後を目処に処理水として放水する決定を政府はした。韓国中国は早速ハンタイを表明してきた。国内からも漁業関係者は放水反対を表明している。風評被害がその一番の要因だが。立憲民主党が民主党として政権にいたときに起きた福島原発水素爆発事故がおき、その対応をしてきたのが当時の政権の担当者細野豪志氏だった。

★科学が風評に負けるわけにはいかない。処理水の海洋放出を実行すべきと細野氏は著書の中で書いている。事故当時の責任者であった細野氏は原発事故直後、線量の高い水が海に流れ出るのを止めることができず世界から厳しい批判にさらされた。現在、処理水は当時とは全く比較にならない。福島の県民世論は依然として厳しいが伊澤双葉町長は「危険なものだから、そこに置いているという新たな風評被害つながる」吉田大熊町長は「また大地震があった場合、タンクがひっくりかえって流れだす被害も心配。住民帰還の足かせになる」と発言している。楢葉町の議会も処理方法の早期決定を求める決議が採択されている。

 

★セシウム吸着装置→淡水化装置→ストロンチウム処理水→多核種除去設備→多核種除去処理水(貯蔵タンク)と順次処理され、貯蔵タンク現在1050程度もあると聞いた。現在のタンク貯蔵箇所はかつて緑豊かな森であった。

保管されているタンクの水をそのまま海にだすという悪質なデマ

4月13日に政府の発表に対して前述したが早速反対した国もあったが、処理水=トリチウムの世界的な基準数値を基に処理すべき課題だ。(ここでは詳細は措く)

科学的な根拠に基づいた処理

今回の視察で感じることは、科学的な根拠に基づいた上で、国内はもとより海外についても継続して情報発信をしなくてはならない。国を挙げて冷静に情報発信をしなくてはならない。私達は今回視察することによって、現場の情報を体感した。そして今なお今後も30~40年にわたって廃炉作業に精魂を込めて働く人達の姿をみた。

 

■逆境から立ち上がる人々 

10日から11日にかけて会津から飯館村や被災地、いまだに立入禁止地域も巡った。その中で今回特筆すべきは会津電力がある。勿論その他の活動現場や人々にもあってきた。

■会津電力株式会社・理念・エネルギー革命による地域の自立 

地域内で資金を循環させ、地域自立を実現することがわたしたちの理念です。福島原発後、原発に依存しない再生可能エネルギーによる社会づくりを目指して会津地域の有志が集い2013年8月1日に設立。地域の資本と地域の資源を活用し、安全で持続可能な再生可能エネルギーの普及とその事業をおこない、多様な地域分散型エネルギーの創造と、その提供を通じて地域の経済や地域文化の自立に向けた地域社会の創造を事業とする。

会社案内にこう認めている。「国や東電を批判するだけでなく、原発を見過ごしてきた責任として、太陽光、小水力、木質バイオマス、地熱、風力等の再生可能なエネルギーを、他地域から運び込むのではなく、まず私たち自身で作り出そう」このような活動を通じて次世代の子供たちや孫たちに「社会は自分たちの手で変えることができる」という実感と共にこの地域を手渡していくと謳っている。(会社案内より引用)

 

■までい工房・美彩恋人・渡邉とみ子様 

「までい」という言葉は飯館周辺の方言で「丁寧に」とか「心を込めて」という意味だそうです。いいだけ村ではこの「までい」の精神が大切にされてきた。復興は未だ道半ばだ。災害は沢山のものを奪ったが、時間の経過の中でその経験により「得たものもある」と感じるようになった。生み出されたたくさんの人とのつながり、励まし、応援が何よりの宝だ。これからも手間を惜しまずおいしいものを皆さんに届けたい、と渡邉さんは言われる。

私達のためにお弁当を作って下さった。そしてお話しもお聞きできた。

■いいたてゆい農園・代表・長正増夫様 

根本さんが原発被災地で除染実験を行うために全村避難をしている飯館村を選び、知人の紹介で元副村長であった長正増夫さんに出会った。畑をお借りし2011年7月より実験を開始した。2012年7月から飯館村の村民有志とともに自主的な除染実験や県、国、東電に対して種々の働きかけをやってきた。飯館復興志士の会として現在までお世話になっている。

いいだて結い農園は「安全・安心」を基本理念に自然に優しい農法、身体によい食材を造るため農薬や大型機械に頼らず農村の伝統的な「結いの精神」で手間と暇を惜しまず安全安心なのものづくりを心がけている。また、放射線測定や実証栽培を福島大学や研究機関共同で行っている。

今、老齢化している自分たちにできる「えごま」づくりに積極的に取り組まれている。飯館村道の駅で販売されている、えごま油、えごま入りビスコッティ、じゅうねん(えごまの実)を商品化されている。勿論私達も喜んで求めてきました。「えごま」は福島県の放射線測定で基準をクリアしている。

 

■もーもーガーデン・人と、動物と、自然すべてが、生き生きと輝く空間を作る 

 原発被災地で飼われていた牛たちが殺処分を免れて保護さている場所。11頭の牛たちが約七町歩の荒れた田畑の草を食べ美しく保全している。牛糞効果により土地も肥沃に新しい循環農業の場として広めたいという希望をもって取り組んでいる。根本さんは2015年から支援をしている。ジャングルのような草木で荒れていた土地が草原のように美しくなり牛も自然の草をたっぷり食べ元気にのびのび生きている。恐るべき除草力といえる。http://moomowgarden.or.jp

 

■絶対必然即絶対最善

東日本大震災・福島原発が起きて10年の時間が経過した。振りかえるとあっと言うまだ。

掲題の箴言はドイツの哲学者ライプニッツの言葉だと森信三先生から教えられた。人間は如何なることが身に降りかかろうとも、その事は避けることはできない。さすればその事は即ち自分にとって必然であり同時に最善であると信ずることだと。

私も間もなく78歳を迎えるが、この箴言どおり生きてきた人達に沢山お会いした。大震災のなかでもそう生きてきた人達をみた。災害の多い日本人は長い歴史のなかで必ず立ち上がってきた。今回の福島視察の旅でも、文字どおり立ち上がる人達に出会った。会津電力を立ち上げた会長佐藤弥右衛門氏、社長山田純氏達80団体ほか各地に理念を掲げて立ち上がり困難を超えて活き活きと生きている人達がいる。

今回の案内人根本鎮郎氏は10年にわたる福島福幸プロジックトを続けている現場から立ち上がる人達に出会い支援してきた。彼は視察の後「原発事故のマイナス面だけでなくプラス面も沢山あります。人々の生き方、考え方にも多大な影響を及ぼしてますね」と語っている。正に福島原発の現場の中で体感した言葉だ。

今回も私は福島第一原発による被災地の人達、廃炉に力を尽くす東電の現場で働く人達の姿に不屈の日本人の精神と行動力を見た想いだ。森信三先生のこの箴言・絶対必然即絶対最善に納得した。

■三現主義・現場・現物・現実 

問題解決のヒントは現場にある。必ず現場に行く事だ。情報化社会でこそ大事なことは三現主義だ、机上ではなく、実際に現場で現物を観察して、現実を認識した上で問題の解決をはかる。是非若い経営者の人達に視察して貰いたい理由はここにある。

  • 今回友人の息子高校一年生が参加した。彼は小三から数年天命舎で合宿研修に参加した。今年高校に進学した。彼の感想文の一部をお見せします。★以前、津波の被害を見に行ったことがありました。その頃は、まだ僕も小さくて良く分からず「凄かった」という印象しかありませんでした。ですが、ようやくこの歳になりだんだん分かるようになってきました。三日目の福島第一原発では、東電の方々の詳しい説明を聞いて放射線のことなどが良く分かりました。タンクのなかの処理水にはビックリしましたが説明のなかでタンクの増量も難しいことを知って納得しました。根本様、今回の視察、人生で初めて原発を自分の目で見られました。本当にありがとうございました。これまでは、すごく原発が怖かったのですがこれからは、過度に怖がらず知識を身につけて正しく怖がる事が大切だと思いました。

★可能な限り日本人の一人でも多くの人に訪ねて貰いたい。若い人に行ってもらいたと切に感じている。(悦司)

 

理念の時代を生きる164号・孤高の画家田中一村を訪ねる 

奄美大島にある田中一村の美術館を再訪した。3泊4日のスケジュールだったが、その間3回美術館を訪ね彼の絵を堪能した。田中一村のことを知ったのは2010年8月21日から千葉市美術館で開催されていた「田中一村・新たなる全貌」の紹介をNHKの日曜美術館で見た。彼の絵に驚き、すぐに千葉まででかけた。

250点の作品が展示されていたが、私達の関心はいずれも彼が奄美に移住してから描いた作品が中心だった。その作品は善子が制作しているパナマサンブラス諸島の原住民がつくる原色を使った飾り布の激しさに似ていた。画集も買い求め彼の評伝なども買い求めて読んだ。生涯を知るにつけ強く私達の心を打つものがあった。そして直ぐ奄美大島の一村美術館を訪ねた。

一村の生涯

彼の生涯を簡単に振り返ってみると明治40年1908年栃木県に生まれ父は稲村の号をもつ彫刻家だった。後に一村に影響を慕えた姉喜美子は幼少のころから芸事でも突出した才能を秘めていた。一村、幼名孝は成長するにつれ絵画に非凡な才能をみせていた。稲村は孝に米村という号を与えた。

大正15年芝中を卒業後、東京美術学校日本画科(今日の東京芸術大学)に進んだ。同期入学者20名の中に東山魁夷、橋本明治、加藤栄三、山田申吾が名を連ねていた。開校以来の秀才ぞろいという評判だった。しかし、結核再発や経済的理由もあって入学してまもなくやめることになる。米村の才能を惜しんで学校側も授業料免除などの態度を示したが、自分の目指すべき画道と校風に相いれないものを感じ始めていた。

50歳から奄美

奄美にわたる経緯はここでは省くが、奄美にわたって以来、大島紬の染織工を勤めながらお金をためて作品を書くことに没頭した。数々の作品を遺しながら68歳で一度心筋梗塞になる。前年彼の全作品を一度千葉に運び作品を知人たちにみせる。その作品を再び奄美に持ち帰った一村は、奄美大島の僻村の粗末な家で夕食の準備をしている時、心不全に襲われひっそりと昭和52年1977年69歳の生涯を閉じた。幼いころは神童と言われ、長じて天才画家と仰がれたが、画壇とは相容れず長年住んだ千葉から一大決心もとに一人南海の島に渡って以来極貧の生活に耐え、孤独のうちに亜熱帯の動植物を描き続けた。画壇からは忘れ去られた異端の画家。

一村の作品

私達が知るところの日本画とは全く違うといってよい。一村が親しんだ南画や日本画の伝統を超越して南国の動植物が織りなす幻想的な美と貧しさに徹して自分の芸術に殉じた求道者とも言える激しい生き方に強く惹かれる。南国の濃密な生命力あふれる幻想的な絵画世界に目を奪われる。

ゴッホに感ずる共感

私達の好きな画家はゴッホなのだが、2006年から彼の作品をみるために三度にわたってオランダアムステルダムのゴッホ美術館はもとよりアッペンド-ルのクレーラーミュラー美術館も何度も訪ねた。そしてゴッホの生誕地からパリのモンマルトル、ゴーギャンと共に過ごしたアルルなども訪ねた。最後は彼の終焉の地オーヴェル・シュル・オワーズまで訪ねた。初めて作品を見たときそのゴッホとのある種の共通点を感じた。そして田中一村の生涯を知るにつけ益々私達に一村の生き方に魅せられた。

MOLAの作品

善子は前回、奄美の田中一村を訪ねてから、南国の森をテーマにMOLAの作品を数点創作した。タヒチや沖縄の南の国の植物にはエネルギーが強い。今回も一村居住跡地で俵さんという方に出会い親しくなった。継ぎなる作品を期待している。(悦司)

 

理念制定式 

 理念制定式を今年も開催した。昨年に続いて二名の経営者が誕生した。今日に至るにはそれぞれの理由があるが経営者としてのキャリアを積んだ上でそれぞれ人生理念に出会えたことは、支援した私の喜びである。式には若手経営者8名および彼等二人を支援し続けてくれたN社の社長達が参加してくれた。

N社は企業理念を制定して17年経過している。自立連帯経営を行い7社の社長を誕生させた。そのうち彼等から4名が人生理念探究に到達した。この事は本体に企業理念が存在することの効果だ。

理念制定式の後、8名のコロナに遭遇した昨年一年間の快労報告会を行った。年齢37歳から最長60歳。一人一人が自社および自身の理念に添った経営の実践を語ってくれた。困難をものともせずそれを快労にかえる体験は誠に痛快至極だ。

最後に大和先生から経営の基本と魔の三段落ちという講話をしていただいた。

経営の基本と魔の三段落ち

理念のある経営と、理念不在の結果疑似理念がはびこり疑似理念がもたらす弊害を魔の三段落ちといい、以下のプロセスで企業が陥る背信体質に至る、というお話しだった。

  • 疑似理念   利益本位 → 利己主義 → 背信体質
  • 理念企業   理念本位 → 公益志向 → 社会の宝