脳力開発/理念の時代を生きる146号

脳力開発146号

韓国の反日の根源に迫るPARTⅢ

■チョ・グク氏の突然の辞任の真実

チョ・グク氏10月14日に突然の辞任をした。★11月14日のNHKニュースによると以下の通りである。

  • 韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の側近で、家族ぐるみの不正な投資などの疑惑が出ているチョ・グク前法相について韓国の検察は、本人への事情聴取を始めたことを明らかにしました。韓国の検察は、家族ぐるみの不正な投資や子どもの有名大学への不正入学などの一連の疑惑をめぐってチョ・グク前法相への事情聴取を14日午前9時半すぎから始めたと明らかにしました。一連の疑惑をめぐって検察は、チョ氏の妻をすでに15の罪で起訴しているほか、子どもたちからも事情を聴いており、今回、チョ氏本人にまで捜査が及んだ形です。
  • チョ氏は、11月11日、みずからのフェイスブックに「近いうちに検察の聴取を受けるだろう。知らなかったり、覚えていないことで、ひどい目にあうかもしれない。私の起訴も予定されているようにもみえるが、裁判を通じて真実が明らかになり、名誉を回復できるようあらゆる努力を尽くす」と書き込んでいます。

★しかし、11月21日現在、チョ・グク氏は黙秘権を行使していると伝えられている。

 

韓国で10万部超の大ベストセラーが暴露した民族の恥部

先々月から取り上げていく『反日種族主義 日韓危機の根源』の日本語版が11月15日に発売された。予約していたので早速入手して一通りは目を通した。著者達の歴史に対して取り組む真摯な姿勢が溢れている。本の帯びに「歴史に嘘をつくことはできない」と書かれている。そして次のテーマが内容に盛り込まれている。

〇国益のためといって誤った主張に固執するのは学問世界では許されない。

〇事実に基づかず、事実の検証もしなかった大法院(最高裁)の「徴用工判決」。

〇もともと請求するものなどなかった-請求権の真実。

〇独島(竹島)が韓国固有の領土であるとは証明できる証拠は一つも存在していない。

〇日本軍慰安婦問題の実態を理解しない韓国側の責任の重さ。

〇日本人研究者が言い出した「日本軍慰安婦=性奴隷」説の誤り。

〇亡国の予感-反日種族主義の横暴に、韓国の知性と政治あまりにも無気力である。

★是非、韓国に関心のある方には一読をおすすめしたい。

 

■『嘘の歴史』を教えてきた学問・呉善花氏の紹介

  • 先月、呉善花氏が紹介したことが、具体的な事例を挙げて詳細に書かれている。熟読した上で、また来月にでも紹介したい。ここに至って著者の李 榮薫イ・ヨンフン博士、反日種族主義についての概念を紹介されている。なるほど、左派、保守に関わらず共通する「反日」の根源がどこにあるのか「反日種族主義」について新たに研究する必要を示唆された
  • イ・ヨンフン博士は、政治家たちが嘘をつくのは『嘘の歴史』を教えてきた学問に大きな責任がある。「この国の大学は嘘つき生産工場だ」と揶揄している。司法については「この国の嘘文化は、司法を支配することになった。何が正しくて、事実で、嘘かを判断できない大法院は、国の根幹を揺るがすとんでもない判決を下した。学問が嘘の歴史を作り上げ、子供たちに教え続けて六十年、そんな教育を受けた世代が裁判官になった」と続ける。

★以前から、初代韓国統監・伊藤博文の朝鮮・朝鮮人に対しての箴言を伝えたいと思っていたが、今回伊藤博文の箴言が、正に現在の日韓関係を予言している。最期に氏の箴言を引用して来月まで譲りたい。(悦司) 

 

伊藤博文の朝鮮人観

一番大切なことは、韓国人とは関わらないことです。

 

  • 朝鮮人は対等の関係を結ぶという概念がないので、常に我々が優越する立場であるこ とを認識させるよう心がけること。
  • 朝鮮人には絶対に謝罪してはいけない。勝利と誤認し居丈高になる気質があり、後日至るまで金品を強請さるの他、惨禍を招く原因となる。

3.朝鮮人は恩義に感じるということがないため、恩は掛け捨てと思い情を移さぬこと。

4.朝鮮人は裕福温厚なる態度を示してはならない。与し易しと思い強盗詐欺を企てる習癖

がある。

5.朝鮮人は所有の概念について著しく無知であり理解せず、金品等他者の私物を無断借用し返却せざること多し。殊に日本人を相手とせる窃盗を英雄的行為と考える向きあり、重々注意せよ。

6.朝鮮人は虚言を弄する習癖があるので絶対に信用せぬこと。公に証言させる場合は必ず証拠を提示させること。

7.朝鮮人と商取引を行う際には正当なる取引はまず成立せぬことを覚悟すべし。

8.朝鮮人は盗癖があるので金品貴重品は決して管理させてはいけない。

9.朝鮮人には日常的に叱責し決して賞賛せぬこと

10朝鮮人を叱責する際は証拠を提示し、怒声大音声をもって喝破せよ

11朝鮮人は正当なる措置であっても利害を損ねた場合、恨みに思い後日徒党を組み復讐争

議する習癖があるので、最寄の官公署特に警察司法との密接なる関係を示し威嚇すること。

12朝鮮人とは会見する場合相手方より大人数で臨む事。

13朝鮮人との争議に際しては弁護士等権威ある称号を詐称せる者を同道せる場合がある。

権威称号を称する同道者については関係各所への身元照会を徹底すべし。

14朝鮮人は不当争議に屈せぬ場合、しばしば類縁にまで暴行を働くので関係する折には親類知人に至るまで注意を徹底させること。特に婦女子の身辺貞操には注意せよ。

15朝鮮人の差別、歴史認識等の暴言に決して怯まぬこと。証拠を挙げ大音声で論破し、 沈黙せしめよ。

16朝鮮人との係争中は戸締りを厳重にすべし。仲間を語らい暴行殺害を企てている場合が大半であるので、呼出には決して応じてはならない。

 

理念の時代を生きる146号

第二十五回理念探究会(ブルー)

十一月、今年最後の理念探究会で三名の理念探究が終わった。幸い三人(Y本、T口、S本氏)とも完成し、来年四月七日~八日の第二十回目の快労祭で理念制定式を行うことにしている。三人の内二人(Y本、T口)は遥々福井県、鯖江と敦賀から通ってくれた。ここは私達の志を同じくする村上廣昭氏が主催しているMKD未来型経営道場の二名だ。村上氏の希望で四~五年前から和道経営・環境整備・経営計画の勉強会を毎月開催していたのだがここからどうしても理念制定者を出したいとの、たっての願いで私も一昨年から応援してきた。昨年は遠路往復十時間かけて石岡から鯖江まで毎月通った。今年は二人に茨城まで通ってもらった。彼等も通いながら、茨城は遠いですねと口にするようになったが今回で十回目の最終回だった。

もう一人、近くに住んでデザイン会社を経営しているS氏は十年前、近くのデザイン会社に就職して働いていた青年だった頃から縁が生まれ、次世代型経営者養成塾にも数年通った。独立したのが五~六年前だったか、創業にあたって可能な限りの準備をして会社を立ち上げた。彼の紹介で二人の女性も養成塾に参加した。そのうちの一人韓国出身の李交員氏と結婚し今年子供にも恵まれた。李さんの事はすこし記事にもしたことがあるが、とても優秀な女性で日本語も素晴らしい漢字の読解力も抜群だ。彼女も養成塾で優秀な参加者だった。彼も創業後も熱心に学び仕事をして立派な業績を上げている。この経験を積んだこともあって今回、理念探究会に誘った。そして見事に理念探究に到達した。

理念探究会での気づき

今回の理念探究会を通じて多くの気づきがあった。今までは指導者を交えて理念探究には平均二~三年の時間を要した。二〇一六年六月に制定式を行った六名も制定までにはそれぐらいの時間を要した。その理由は理念探究の過程で、経営者として「和の実学」(和道経営)の基本、「心の自立」など学びかつ実践を積んでおく必要があるからだ。

理念を基本に経営は従来の競争型経営とはことなり、むしろ脱競争の経営を営むことになる。多くの経営者の最大目的は「利益の最大化」「企業としての永続性」が中心でこれが「擬似理念」となっているのが実状だ。理念を基本におく経営は、何のための企業でありたいかという社志(企業目的)を土台におく。

これらのことが私の理念探究会の積み上げられた知見だった、第二十五回を迎える中で養成塾で学んで経営に携わっている受講生は、理念探究を取り組むという決意が明確であれば、アプローチに違う方法があるということに気づいた。そのことに気づくことで来年も大和先生を交えて、私の懸案事項だった未だ理念探究にまで至ったいなかった、H田氏、W氏の第二十六回理念探究会を開催する決心がついた。彼等を二〇二一年末には間違いなく理念制定にまで指導できる確信がもてるということだ。

二〇二二年から理念制定企業の新たな門出が始まる。この時点で三年以内の人が一二名になる。それまでの人で若手の六名がいる。合計一八名の人たちが新たな世界を切り拓いていくワクワクした構想が芽生えた第二十五回目の理念探究会であった。(悦司)

写真・理念制定者

 

その二・台南に八田与一・烏山頭ダムを訪ねる(ブルー)

今年も台北、台中、台南を訪ねる。台南から八田与一の作った烏山頭ダムを訪ね、二〇二〇年の暮れにかけて、理念制定者でまだ台湾を訪ねていない経営者、新たに理念の完成した経営者、そして西日本養成塾でシニアクラスまで学んだ若い経営者候補の人たちと一緒に訪ねる計画を立てている。そのした打ち合わせも兼ねての訪問になる。

台湾との出会い

台湾と日本の関係は一口では語ることはできないが、東日本大震災があった二〇一一年六月に台湾を訪ね、八田与一のことを初めて知った。と同時に二二八事件の事も知った。以来台湾の歴史を繙き、李登輝総統の足跡を調べ、私の大学の出身の台湾の先輩もお訪ねし一気に台湾への関心が深まった。日本との関係、蒋介石総統時代の中華民国(台湾)の国連脱退と日中国交回復にともなう台湾との国交断絶のプロセスなどを学んだ。

李登輝元総統との邂逅

そして国を預かるリーダーとしての李登輝元総統の指導者としての偉大さ・使命感なども学んだ。彼の著作はほとんど読んだ。二二八事件に関する資料、一九四五年以降の台湾に関する本も相当の多方面にわたって読みこんだ。個人的には世界の現代史のなかでも李登輝元総統ほど傑出した人物はいないと思うようになった。

台湾の訪問

二〇一一年以来、毎年訪問し、理念制定者の集う理念型企業快労祭も開催した。その他二度にわたって進化経営学院や養成塾の参加者達と訪ねた。勿論毎回、烏山頭ダムと八田与一の資料館等なども訪ねた。台湾は八田与一だけではない。幾多の日本人が五〇年にわたって日本の一部として国づくりに沢山の日本人が貢献した。今も台湾には建築物、遺跡、物語、史実が残されて非常に友好的だ。韓国と同じように日本は教育的にも経済的にも国土の開発にも親身になって力を尽くしてきたが、直近の日韓の状況は正に月とスッポンの違いがある。この違いについてはここでは省く。

歴史を知らないことを恥じた

私と理念探究で指導頂いている大和信春先生と同道して訪ねた経営者たちは、異口同音に台湾の人たちと台湾の歴史を知らない事を後悔する。私達は全く台湾のことを知らなかった。日本との関係はもとより今の日本には少なくなった台湾人の親切さや礼儀正さや人格的な事も含めて、この東日本大震災のとき二九〇億もの浄財を日本におくってくれた人間としての台湾の人たちの生き方にも教えられる事が多い。いくら本を読もうとも、話を間接的に聞こうとも自らが現地に飛び、現地の幾多の人たちとの交流や視察、歴史の検証をすることに勝る情報収集はない。

新たな邂逅

一昨年本当に縁があって、日曜日であったにも関わらず烏山頭を訪ねた際、全く偶然にその管理事務所に勤めていた女性(羅如恵さんとお嬢さん)に出会い、ダムを一望できるテラスに案内頂いた。加えて八田与一の業績を今まで見た中では最高の映像で見せていただいた。そして昨年にはその烏山頭ダム水利組合の現地責任者の方を紹介頂き、更に何時か若い経営者と改めて訪ねたいと考え出した。それを実現する構想もたて二〇二〇年十一月に企画することも整えた。その最期の調整を兼ねて今回もお伺いした。(悦司)


脳力開発/理念の時代を生きる145号

脳力開発145号

韓国の反日の根源に迫るⅡ

■チョ・グク氏の突然の辞任の真実

  • 先月号で文在寅大統領がチョ・グク氏の法務部長官任命に関して数々の疑いが浮上し韓国民の反対にも関わらず、文政権の公約である「検察改革」を完成させるためという大義名分で押し切り任命した。任命の裁可の理由として「本人が責任を負わなければならない明白な違法行為が確認されていないにもかかわらず、疑惑だけで任命しないならば、悪い政令になるだろう」と大義名分を上げた。そしてこの原稿を書こうとしている10月14日に突然の辞任をした。およそ36日間の在任だった。検察は、チョ・グク氏の妻チョン・ギョンシム韓国東洋大学教授を娘の不正入学や不透明なファッド投資などをめぐる疑惑で4回にわたって事情聴取。近く逮捕状請求の可否を判断するとみられている。
  • チョ・グク氏の法相就任をめぐって韓国世論は二分されている。文政権を支持する進歩(革新)勢力は「チョ・グク氏を守る」と訴えて大規模デモを繰り返して、日本のメディアでは余り報道されないが九月九日チョ・グク氏法務部長官任命を強行したその直後「文在寅政権糾弾」のデモも繰り返され、直近のニュースでは文政権の支持率も逆転し「反対56.1%」「支持41.4%」で就任以来、最低の支持率だという。十八日には39%を切ったと韓国ギャラップが報道している。しかし韓国民の「反日」の姿勢が変わるわけではない

★今回も「反日」の呪縛から逃れられない韓国の戦後史の真実を明らかにしたい。

韓国で10万部超の大ベストセラーが暴露した民族の恥部

  • 先月、いま韓国でベストセラーになっている本『反日種族主義 韓国の危機の根源』だという記事をお伝えした。この著書の中で徴用工問題、慰安婦問題の歴史観を「ウソで固めた堕落した精神文化」と批判し「これを克服しなければ亡国の予感をぬぐいされない」と反日勢力を徹底的に糾弾している。
  • 拓殖大学教授・呉善花氏「韓国人は嘘つき」というタイトルで「月間Will」11月号に寄稿し、上記の本『反日種族主義 韓国の危機の根源』の紹介をしている。

『反日種族主義 韓国の危機の根源』の前書きには「嘘つきの国」と書かれており、続けて「嘘をつく国民」「嘘をつく政治」「嘘をつく学問」「嘘をつく裁判」といったサブタイトルが、並んでいる。そして次のような文章が続けられている。

「韓国の『嘘つき文化』が国際的に広く知られていることは、周知の事実です」という書き出しから始まり「二〇一四年に韓国で詐欺罪によって逮捕された人数は一四〇〇人、その数は日本のおよそ百七十二倍。人口換算すれば四百三十倍にもなる」と紹介している。P60

■『嘘の歴史』を教えてきた学問

  • 政治家たちが嘘をつくのは『嘘の歴史』を教えてきた学問に大きな責任がある。「この国の大学は嘘つき生産工場だ」と揶揄している。司法については「この国の嘘文化は、司法を支配することになった。何が正しくて、事実で、嘘かを判断できない大法院は、国の根幹を揺るがすとんでもない判決を下した。学問が嘘の歴史を作り上げ、子供たちに教え続けて六十年、そんな教育を受けた世代が裁判官になった」と続ける。P61
  • これらの嘘文化は一九六五年以降、日本の朝鮮総連の関係者たちがつくり上げた嘘の文化が広まったに過ぎない。これを許容したことが嘘の文化の集団文化をつくった「韓国の民主主義は西洋のそれとは異なる。そこには自由も、独立も、個人主義もない。そこにあるのは統一意識と日本を敵視する感覚だけだ。あらゆる嘘をつくりだす国民精神から来ている。このような国が先進化することは不可能だ」と現在韓国でまかり通っている通説は「朝鮮総連がでっち上げた嘘だ。そして韓国人の嘘文化は国民精神からくるものである事を訴える」と前書きを終えている。P62
  • この本の読者たちからは「慰安婦問題も徴用工判決も全て嘘だったのか」「大法院は徴用工判決を下すべきでなかった」「日本人が米を奪ったのではなく、日本に売った方が高く売れただけだったのか」「これ以上日本に謝罪を要求して賠償金をもらったら、ただの乞食だ」という声も増えていると呉善花氏は報告している。韓国では日本以上にユーチューブ文化が広まっており、慰安婦問題や徴用工問題について、韓国のマスコミが隠し続ける情報に触れる人たちも増えている。動画のコメント欄には「国家の嘘」に気づいた人々の声で溢れていると続ける。P62

■文在寅大統領はチョ・グク氏を自分の後継者として選び任命した。

  • チョ・グク氏は社会主義を信奉していることを隠しもしないどころが自ら「レーニン主義を賛成している」「社会主義を憲法に組み込むべきだ」と公言までしている。文大統領としては仮に自分が再当選できなかったとしてもチョ・グク氏が「正統な後継者」として韓国を社会主義に染め上げてゆくゆくは北朝鮮との民族統一を果たすと考えている。経済に対しても北朝鮮と一緒になって「日本に負けない」といって経済成長できると高をくくっていた。

■韓国左派の幻想

  • チョ・グク氏の最も重要な政策課題は「検察庁の人事改革」で検察庁は過剰な権限をもっていると苦言を呈してきた。文大統領はチョ・グク氏を法務部長官に任命し検察のトップにできると考えて、文大統領は政権について、着々と手を打ってきた。その最期の課題が「検察庁の人事改革」だった。

一方トランプ大統領に北朝鮮金正恩とのシンガポール会談を確かに斡旋した。しかし、ハノイでの会合は失敗し、そのごトランプ大統領は三十八度線で会った。文大統領はトランプ大統領に「金正恩は北朝鮮からの非核化の意志がある」と伝えているが、北朝鮮が核を廃棄するわけがない。その理由は森のフォーチャ413号で書いた。

■「南北統一が大目的である」

  • 文在寅大統領には究極、在韓米軍が邪魔であるわけだからGSOMIAジーソミアの破棄は単なる「反日」政策の延長線ではなく、アメリカ軍との距離を置くことが目的である。
  • チョ・グク氏は1992年代、極左とされる南朝鮮社会主義労働者同盟(社労盟)に関与して社会主義革命を目指す事件にも関わっていた。暴力による社会主義革命で大韓民国を転覆させ、共産主義政権をたてようという確固たる目的をもった組織が社労盟である。この組織に所属して有罪判決を受けたチョ・グク氏を任命したわけだ。
  • 大韓民国憲法構造上の五つの権力機関のなかで、国会を除外した全部が左派政権の手に落ちている。行政府、最高裁、憲法裁判所、中央選挙管理委員会。そこにチョ・グク氏を任命して新しい操作機関をつくろうとしている訳だ。この役割を担うチョ・グク法相が辞任したという訳だ。

★チョ・グク法相の突然の辞任で、文大統領の構想は予定通り進まなくなるだろう。しかし、左派と保守の対立が今後どのようになろうとも、根本的に「反日」でしか統合できない国民の精神に問題が残っている。国によって教えてきた反日教育の影響が直ぐに改まることはない。韓国建国の虚偽の歴史がこうして文在寅大統領の所業で一層明らかになってきたと言える。

  • この本の著者でリーダーの李 榮薫イ・ヨンフン博士は「韓国の国民国家はいま深刻な精神文化の危機に直面しています。危機とは左派と保守の対立、左派は大韓民国を分断しょうとする勢力で、大韓民国を親米、親日派によって成立した反民族的な存在として否定する、民主化勢力、文在寅政権です。彼等は北朝鮮に協力して大韓民国の七〇年を否定しています」このことに対して韓国民が目覚める時期を迎えているといえる。

「北朝鮮がつくった韓国大統領・文在寅政権実録」龍谷大学教授・李 相哲

李 相哲氏は中国黒竜江省生まれ。日本国籍。87年来日。上智大学大学院を経て、現職。現代韓国・北朝鮮情勢の分析で定評がある。

■建国記念日に対する認識のちがい

  • 1945年12月モスクアで戦勝国の米・英・ソ連の外相会議が開かれ、朝鮮統治体制について協議が行われ、米ソは朝鮮の各政党などと協議して臨時政府を設置、米英中ソで信託会議を行った後、統一政府を樹立する方針が決められた。ソウルでは雨後のタケノコのごとく小政党が乱立、主導権争いに明け暮れた。一方北朝鮮では金日成がソ連軍の支持を背景に地主の土地を没収し住民に分譲し、民族資本や日本人が所有していた工場を奪い、住民の歓心を得て政権基盤をつくった。ロシア政府は公開した旧ソ連の資料によれば、スターリンは朝鮮半島に進駐してすぐ単独政府をつくるつもりで金日成に指令を出していた。
  • いまだに「建国日」をめぐり左派と保守系が激しく対立している。左派(文在寅政権)は「三・一運動」が起きた1919年3月1日を大韓民国政府が樹立された日であると主張。保守派は民主的手続にのっとって政府樹立を宣言した1948年8月15日としている。文在寅は大統領就任直後「大韓民国の建国は1948年」と記述したパク・クネ政権時代の「国定教科書」の廃止を発表、これまでの建国日とされた1948年8月15日を否定している。P52
  • 左派勢力が「1948年8月」を否定する理由は、ひとつは建国の主体となったのは日本の植民地統治に協力した官僚、資本家らだったという事実。しかし北朝鮮では親日勢力を人民裁判で裁いた後、国をつくったので正当性があると見る。左派の一部が北朝鮮に連帯感を覚える理由はここにある。
  • もうひとつは、48年樹立の韓国政府は米国や反共産主義など「外部勢力」に依存してきた政府だという主張だ。北朝鮮は「民族・自主」を国是とする。左派にとって今の保守勢力の多くは親日派の子孫であり、独裁政権に寄生してきた人々で、清算すべき「積弊」対象は「親日」に集約されている。P52

★文在寅政権も今後どうなるかはわからない。テレビの報道ではチョ・グク氏は辞任した翌日にはソウル大学の教授として既に就職が決定していたというのだから、彼の精神構造がどうなっているのか想像を絶する国だ。

★今月はここまでとして来月からも続けていきたい。(悦司)

 

理念の時代を生きる145号

50歳からの創業

★大学の会報に寄稿したものを一部変えて今月は掲載します。

大学のリーダーシップ講座でお話したことも振り返りながら書いてみます。私の場合は50歳になってから創業しました。それまでは企業に勤めておりました。「五十にして天命を知る」という言葉がありますけど、われわれのなかには、やっぱり自分の使命というか天命というものがあるんですね。私は長年の内省と指導を受けながら、天命を探究し企業理念を制定し創業しました。

■大学生活・グリークラブ・ロシア文学・自費出版

大学時代はグリークラブに所属していました。2回生から3回生になる時に、ちょうど宗教音楽の、海外のプロのミサ曲等を指導する指揮者が大阪にきていまして、その指揮者の研修会に参加していたんです。大学の友人から「これからすぐ彦根に帰って来い」という電話がかかってきました。「黒田、おまえは、学部室のところに名前が張り出されて、3回生になれない」と言うわけですね。

飛んで帰ってみると、人文地理の授業に落ちて留年だというわけです。ですから、2年生から3年生になるのに、1年間、まあフリーの時間になったのですけれども、これがあとから考えたら、大変自分にもよかったなというふうに思っています。

■ロシア文学の江龍竜太郎先生のご縁

絵画部の顧問をなさっていた先生とのご縁から、ドストエフスキーを深く読むようになり学内の懸賞論文に2回応募しました。4回生、5回生の時です。第一回目はドストエフスキー論、第二回目はカラマゾフの兄弟の研究ということで、一等賞はもらえなかったのですが、二回とも二等賞をもらいました。今も大学に残っています。2019年春、大学を訪ねたとき、江龍先生のお嬢さん江龍美子さんにCDに焼いてもらいました。卒業後日本ロシア文学会に属したこともありました。

自費出版・現代詩

大学には5年間行ったわけですから、だいたい実質的には4回生までで、単位は取っておりました。一応、5回生のときも、グリークラブ、高校の合唱部の指導やアルバイトをしていました。京都で夜の仕事もしました。自費出版のためです。貯めたお金で現代詩を在学中に二冊出版しました。「遺産の検証」と「訴人の戸惑い」です。二冊目はグリークラブ・寮生活・下宿生活をともにした平本勝章氏との共著です。彼の詩集のタイトルは「土器の出る庭」です。卒業後、自分の結婚式の記念の引き出物に「流氷の女」を出版しました。

写真・自費の詩集

 

グリークラブの貴重な体験

当時は、グリークラブでは関西学院大学とか同志社とか、そのへんが非常に上手く、関東では、慶応とか早稲田が抜きんでていました。私たちも大阪のフェステバルホールとか、神戸とか京都とかでも演奏しました。

グリークラブというのは私にとってたいへんな思い出があったわけです。ちょうど3回生がメインで、4回生になると、だいたい退く。私は3回生のメインコンダクターの時、『山に祈る』という合唱組曲を秋の演奏会プログラムの中心にして取り組みました。合宿も何回もやりました。グリークラブというのは、軟弱なような感じがしますけど、実は運動部以上に身体を鍛えてないと歌えないということがありますから、ハードでした。

指揮者として努力はしていたが、私の技術が伸びない時期がありました。夏の合宿はだいたい3回生が中心で、4回生の人はほとんど参加しない。夏の合宿を終わって、11月が定期演奏会です。9月頃私に対して、「今の状態で今年の演奏会は大丈夫か」というような上級生から批判がありました。

そのとき私は、自己主張の強い人間でしたが、この演奏会を成功させたいと、批判に対して何も言い訳をせず、一人下宿で大きな鏡に向かって曲の練習をやったのをよく覚えています。4回生の人で、私と一緒に合宿に参加している人は批判しない。参加していなかった先輩は評論家のように言うわけですよね。合宿練習にも参加しないで、私のやることに文句をいうのは、どうも腹立たしいことだった。その年の演奏会は忘れられません。大成功でした。しかし批判されたことも含めて、「私にいろいろと問題があった」と気付きました。大学時代の大きな一つの試練でした。

■会社勤務・日本コロムビアのご縁・山本重男先輩

このリーダーシップの講演会の第一回のとき講演された山本重男さんといって、福井、北陸のほうで松木屋という大きな音楽店を何店も経営している人がいます。大学時代その人がちょうど偲聖寮の寮長で、私が副寮長でした。とても尊敬していました。

山本さんがコロムビアに就職し、是非こいと誘われて私もコロムビアに就職しました。私は音楽が好きですし、グリークラブの先輩等、滋賀大の先輩もコロムビアでは役員をやったりしていたこともあって、行ったわけです。最初の赴任地は名古屋でした。

入社当時、仕事の前に「人間を売れ」と教えられ、いろいろ工夫して取り組みました。毎月、取引先に現代詩とテーマを書いたハガキを出しました。売り込みだけでなく、マーケッテイング、商品の販売方法まで考えて営業しました。取引先での販売員の指導も請け負いました。頭と身体を使いましたね。仕事が終わると、歌いながら帰って来ました。歌声が聞こえると黒田が帰って来たというわけです。

山本重夫さんは大きな構想をもって仕事をされていました。北陸地域に店舗も展開し、1960年代、彦根銀座に平和堂というスーパーがありましたが、後に福井地域にアルプラザという形態をとってチェーン展開をはじめました。アルプラザ福井地域での展開の際して地元企業のまとめ役として彦根にも縁のあった山本先輩が中心にして活躍されたのも懐かしい思いです。

山本さんの逝去・実は山本さん今年2019年5月28日78歳でなくなられました。先日、山本さんの大学空手部の後輩で、福井で保険業を経営している谷尾清隆さんと墓前に線香を上げにお訪ねしました。山本さんは学生時代から続けていた「剛柔流空手道」を生涯続け仕事のかたわら道場も開いていました。全日本空手連盟公認七段の資格をもっていらっしゃいました。数年前旭日賞を受賞されておられます。遺影の写真を見ながらお元気だった当時を思い出しました。山本さん、谷尾さん、私の共通点は音楽・コロムビアに務めたことです。その夕方谷尾さんと会社時代、大学時代の思い出話に花が咲きました。山本重男先輩は経営者としても空手道の指導者としても、正に文武両道の偉丈夫でした。

■企業生活・企業変革の試み

会社生活は楽しいものでした。名古屋で10年、東京で10年そして広島で営業を中心に仕事をしました。東京時代が最も充実した時代でした。秋葉原を担当して各社がしのぎを削っていました。オーディオ業界ではDENONブランドで名声を博しました。高度成長期も重なって実に仕事も何もかも愉快でした。

広島で営業所のトップになったときに、企業変革に社員と一体になって取り組みました。

MGマネジメントゲーム(戦略会計)と脳力開発とパソコンです。丁度パソコンが出てきた当時でNECや東芝の黎明期です。1989年春、勉強仲間とロスアンゼルスのWCCFワールドコンピューターフェアを視察に行きました。シリコンバレーも訪ね、アップルやマイクロソフトを訪ねました。アップルでは今は亡きスティーブ・ジョブスが経営に失敗して退職した当時でした。その後再び復帰して今日のアップルがあるのです。ソフトバンクの孫正義がUCLAカリフォルニア・バークレー校での研究を終えてシャープに電卓のソフトを買ってもらって福岡で創業した時代です。

■企業理念(社志・経営姿勢・就業姿勢)

いまの企業は、理念らしきものは掲げているけど、企業理念として有効性を発揮しているものはほとんどない。コロムビアも経営理念はありました。あったけれども、それはいわばイメージみたいなものでした。私が辞めた一つの大きな要因というのは電機事業部の将来計画をまとめる役になったときに、いろんな提案をしたわけです。

私の提案に事業本部長もなるほどそうだと言うわけです。おまえの言うとおりだと。しかし、専務も常務も役員会には提案できないと。何故できないのですかと問うと「それを提案すると俺が首になる」との返答でした、役員がね。「あぁ、なるほど、役員になっても最期は自分の身が可愛いのか」とガッカリしました。企業勤めにはそういう限界があると失望しました。企業理念のない大企業には擬似理念が蔓延ります。企業の本音は企業の存続とか利益最優先というのが多いです。これは企業の目的・志ではないですね。この点が私の突き当たった問題でした。

■理念を制定して創業・天命舎建築

 1994年3月に退社して、理念を探究し12月に制定、創業しました。記念に『邂逅・出会いと自立』というタイトルの本を出しました。一年後霞ヶ浦に天命舎という研修センターを建てました。天命舎という意味は人間には天命がある。天命を探究する学舎ということですね。以来25年、40数社(名)の人生理念、企業理念を制定しました。事業として主なものは理念制定支援、企業・社員の研修、未来対応型問題解決研修などです。合宿制での研修も今も毎月続けております。

■くろだワークスの企業理念

くろだワークスの企業理念は一、「希望の人生を拓く内なる前進を支援する」。人間はどんな人も、自分のなかに希望の人生というものを抱いているわけです。あるいは、そうありたいと思っている。それを、私は支援をしていきたいというのが理念です。解説していうと、人生に志を抱いて生きていたいと願う人たちとの出会いを求めて、その前途を開くきっかけとなる、心の転換を支援します。また、人生を切り開いていくための精神姿勢、思考方法、実際知識に基づく前向きな生き方を体得支援します。

もう一つは「人類の未来に役立つ人材の協働を促進する」ということです。総互恵関係を目指して、世界の平和に貢献する志士群の広がりと、その活動を支援し、相互にネットワークを組んで、積極的な活動を進めます。一方、自らの固有の特長を磨き、特異貢献を図りながら、自立支援を指向する生き方を貫き、各地の人材の連携と活躍への役立ちを努めますということです。

■一般社団法人進化経営学院建設・創設の辞 

2005年には、一般社団法人進化経営学院を設立し研修棟も新たに建設しました。創設の辞は、逆境練機、転原自在、経営進化、互恵共栄ということです。

「逆境練機」、というのはこういうことですね。世の中は理不尽だと思われる事に幾度か出逢うことがあります。逆境というのは、神がくれた大切な試練だ。逆境は自分の試練、鍛え、練磨する機会であると言う意味です。別の言い方をすると、「逆境は、神の恩寵的試練なり」。

「転原自在」、転原ということは、転ずる原(もと)、ですね。転ずる原は、自分のなかにあるということです。転ずる原は外にはない。すなわち、景気や、商品や、上司や、もろもろの条件にはない。どんな状況でも「状況を変えていく原というのは、自分にある」ということですね。それが、転原自在。

「経営進化」経営ということの目的は、お金をもうけることではない。本来、資本主義は資本の増殖を目的としているわけではありません。しかし、世の中は経済至上主義になっているのが現状です。私達は理念に基づく新しい和道経営・理念経営をやろうということです。

「互恵共栄」というのは、関係する人たち、すべてが、自分たちがお互いに喜びを感じる、恵み合う関係をつくろうということです。お客様、社員、同業者、社会、協力業者、関係する人達みんなが喜ぶ関係を築く仕事をしょうと言うことです。理想だとか、経営は甘くないと感じる方もいらっしゃるでしょうが、私はそういう生き方を選択しました。

■会社を創る・自分の人生を生きる

自分のやりたいことが明確になったら、小さくてもいい会社をつくることです。創業したら、自分に隠されている能力に気付きすごい働きをするんです。何故かといったら、自分の人生は、自分が主人公だというふうに覚悟を決めて取り組むと実は自分の脳力の全てを発揮せざるを得なくなる。

私が若いみなさん方に伝えたいことは、みなさんのなかには、必ず一人ひとり固有の使命がある。ですから、自分の使命は何なんだろうかということを考えてもらいたい。人生の選択肢はたくさんあるわけです。もちろん大企業に入ってもいい。しかし、ズーット大企業にいるということはやめたほうがいい。人間は自分が安定してくると必ず停滞する。「茹で蛙になる」。「安定した状態が続くと、気がついたらゆで上がった蛙になっている」という事です。安定すると必ず自分の能力の発揮に妥協する。会社勤めはある意味安定しています。近頃はそうでもないですが。しかし必ず定年が来るということです。

大企業に入っても、社長になるのは一人です。社長になっても10年以上やる社長は少ない。将来経営者をめざして、そこで勉強することはいい。ほんとうに初めから勉強をしようと思ったら、中小企業に入って何役もこなすことです。人間は鍛えれば鍛えるほど、自分の脳力、能力を磨くことができる。中小企業に入って自分を鍛えればいい。(悦司)