理念探究会96

■理念探究会96号
◎理念探究会全員集合

九月から二カ所で開催している理念探究会を茨城に集中させ探究への最終態勢
を整えました。足かけ三年目を迎え、いよいよ本番です。全員で七名。養成塾で
は先ず経営者として備えておくべき資質と経営数字をきちんとコントロールでき
る力を指導します。平たくいうと論語と算盤。
一口に論語といっても頭で理解してもそれを経営のさまざまな場面で活用でき
る思考・能力がないと意味ありません。この部分を鍛えるのに、
和の実学、
心の自立、
森信三の幻の講話、
日暮硯、
日本の碩学の研究
などなどを二年にわたって学ぶ。世界観、覇道から和道へのパラダイムシフトを
体得してもらう。
企業の目的が利益追求のみであれば経営はさほど難しいものではない。一般的
には利益最大化を企業経営者は第一義とする場合が多い。したがって、大企業の
中で、全く経営者として失格の粉飾決算だとか不正事件を勃発させたり(最近で
は東芝電機)、バブル崩壊とともに倒産に追い込まれることになるのです。この
目的の部分を社志として経営者に指導してくれる機関はほぼ皆無といえます。
また、経営はある意味、科学であるとも言われます。戦略経営を行い社員一人
一人が経営者としての能力あるいは基礎を体得するには、経営者が経営数字をき
ちんと把握し判断する力も持つ必要があります。これもきちんと現実の課題の取
り組みながら経営能力をアップさせる、磨く必要があります。進化経営学院はこ
の両方を学び、実践力を高めながら、最終的には、人生理念あるいは企業理念の
探究、制定を目指す訳です。
今回は、理念制定の監修指導をお願いしている大和信春先生との最終指導の準
備として各自との面談をしました。ここ数年にわたっての各自の学んだ変化、現
状を私と大和先生との三者面談しました。勿論、理念探究の個人作業は従来から
続けています。理念のコア(核)に成るものは確認できています。今回は五名の
面談が終わった。十月は二人増えて七名で始まる。終了後、先生と私との和談で、
彼らへの理解がいっそう進むことと、理念の核が見えたことの近い未来への明か
りを見た印象だった。来年三月には多くの経営者が確信を持った人生理念、企業
理念に到達することだろう。