理念探究会68

その一・進化経営学院養成塾開校
第十回次世代型経営者養成塾ジュニア・第九回シニア
今年も五月九日から開校した。ジュニアは昨年からの継続二年目の人と新たに三名が参加した。将来独立希望の女性デザイナー、理念探究を志望する創業経営者と小企業の若い経営者。四名。今年の参加者は参加姿勢に緊張感、切実感がある。目的意識が明確だ。彼らの要望に応えるべく、プログラムも工夫している。新しいテキストも導入し、毎回やや過分の研究課題も与えて、互いに切磋琢磨していきたい。初回の参加者のメールでの感想は短いが参加者の喜びをつたえるものだ。「金曜日からの三日間は全てが勉強で、素晴らしい同志にも出会え、本当に充実しており、もっと色々な事を学びたいという気持ちが芽生えました。今後も何卒、宜しくお願い致します。」
シニアクラスは理念探究に視点を向け、更に経営技術も高度に進歩を目指した参加者が継続する。彼らの中から今年から来年にかけて二~三名の理念制定者が出るであろう。
非常に楽しみな開校初日であった。

その二・高松IAT研修+理念探究会
成長する青年たち
二〇代から三〇代の青年を中心に、七名のIAT研修を開催した。ここ三年毎年高松で開催している。テーマは「何のための人生でありたいか」「これからの人生計画」。二〇代二名、三〇代四名、そして北海道から一人。三年連続で毎年参加の若者。初参加の若者、中堅からゆくゆく経営者を目指す三〇代半ばの若者。大病を患って復帰し今後の経営を見直す社長。理念設定から始まり案件設定(ここでは現状を主観的に見る。)理念設定で掲げたアンテナ(指針)の感度を上げて、気になる現状を見る。
二日目は現状把握から始まるが、現状把握に五時間使う。情報統合をしながら思考する。ここか第一の関門。情報は自らの内部にある。したがって指針・テーマに添って自らの内部に目を向け内省取材が深まる。五時間後の発表は新しい発見になる。そしてその後、未来を予測し、その予測から改めて予悔充足局面で現状の中に隠されていた真の問題・未来を変える手の打ち所を発見することになる。ここで「本人が予想しなかった大きな気づきに自らたどり着く。」六人の若者たちの気づきは、素晴らしいものであった。毎年定期的に自らの人生計画を後戻りすることのない情報統合技術を駆使して、しっかりと将来を視野に入れた計画を策定し実行する若者たちの成長は、著しい。成長をする青年達の姿を目にしながら講師としての醍醐味に胸の晴れる三日間であった。
十年ほど前、北海道帯広で理念探究会を開催していた。基本的には天命舎で開催するのが基本である。しかし北海道に志のある共に学ぶ経営者がいた。茨城までの出張する条件が整わなかった。私がでかけるスタイルで四名で始めた。毎月帯広まで通っていた。私が個人的に北海道が好きだったことも特別編理念探究会を開催することを引き受けた要因一つでもある。足かけ三年近く掛かったような気がする。二名の社長が理念を探究し、草津での快労祭で制定式を行った。今、その社長は北海道浦河で着実に活躍し、今年開催する北海道・札幌、新得での第十三回の快労祭の世話役をやってくれる。
今回、二人の経営者が理念探究をしたいと年初の熟考会で意思決定した。様々な事情から、私も協力することにした。IAT研修の機会を活かして高松で第一回が始まった。彼らは既に進化経営学院のシニアクラスの卒業生でもある。二年はかかるかもしれない。しかし彼らは意思決定した。全力で支援する決心をした。問題は私の体力。毎日のウォーキングは欠かせない。
茨城での理念探究の受講生を含めてここ一・二年で、五・六名の理念制定者が生まれるはずだ。大いなる期待の持てる会が高松でもスタートした。

■■■次回以降のセミナー予定■■■

6月12日(水) 理念探究会

13日(木)~16日(日)経営者養成塾

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