その一 進化経営学院養成塾終了式
二〇一二年度のシニアクラス・ジュニアクラスの修了式を行った。
二年前には丁度東日本大震災と三陸沖大津波が起きたことが蘇ってくる。あれらか二年日本は大きな変化はない。記念の祭典はいろいろ行われているようだが、もはやボランティアも縮小し当時の面影はない。日本人はもう忘れてしまったのだろうか?わずかに当事者であった私達の近辺でも未だ崩れ去った屋根瓦もまだまだ間に合わないという話だ。そういう状況を変えていく人は誰か?
シニアの人たちも大きく変化した。そして理念探究コースに進んでいる人も三名いる。彼らが理念を探究して制定にまでたどり着ける日もそう遠くはない。 結局は今の状況を変えようと
決心した人だけがなしうるのだろう。理念を探究した若い人たちを一日も育成することが、日本の将来を開くためのおおきな舵を切ることに繋がるのだろうと考えている。ジュニアの人たちも全ての問題は「転原他在」では解決しない。自らが当事者になる。「転原自在」を如何に実践し積み上げるかに掛かっていることを自覚したようだ。
その二 仙台IAT研修報告・経営計画熟考会
進化経営学院のIAT事業部を新設して、次の時代の若手経営者を対象にして将来的には人生理念・企業理念探究を目指す経営者への支援活動を始めている。全国で開催する計画になっているが、主催は各地の理念制定者の方々にご足労をお願いしている。
昨年から沼津、高崎、そして今年になって一月鯖江で開催した。弥生三月は仙台での開催になり六名の方たちに参加いただいた。仙台には理念制定者が三名いる。未だ現役で活躍
されている二名と前日、翌日参加の遠く岐阜から参加のN君二七歳、福島からかのN田さん三三歳と五人で久しぶりに仙台の「牛タン」を食しながら、歓談した。おいしかった。若手の人と食事するのも楽しい。翌朝六時半から朝日を浴びながらウォーキングをした。仙台のしだれ桜で有名な榴ケ岡公園をまで歩いて公園を時速六キロのペースで歩く。四五分ほど歩いてホテルで食事をして会場に移動。
友人の会社の会議室をお借りして開始。九時から一七時まで八局面をスムーズにこなした。将来経営者を目指すI藤君は「経営者を目指す上で何をすればいいのか実行計画までできた。新しい一歩を踏み出せる」と感想文に記していた。
経営歴二十年近い家業を継承しているS藤さんは「経営方針や理念というのは会社を経営する上で重要なことは分かっていたが、なかなか考えることができなかった。今回の参加は非常にありがたかった」と。ゆくゆく経営に携わらなくてはならない立場にあるH田君は、「逃げていたものを目の前に出され正直つらいところもあるが良いきっかけになった」と。
自分と向かい合いながら真摯に取り組む参加者を見ながら、彼らの成長を願わずにおられない。